学生の窓口編集部

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1月30日放送、「news every.サタデー」(日本テレビ)では、ピア・メディエーション。高校の中退率を劇的に改善した高校の、大きな成果をあげた取り組みを特集。大阪市の大阪府立茨田高校で、去年11月に生徒たちが授業で行っていたのはロールプレイ。生徒二人がもめているという設定のもと、別の生徒が解決策を導くというもの。こうした活動はヨーロッパやアメリカではより一般的に行われていて、日本語で「仲間による仲裁」を意味する、ピア・メディエーションと呼ばれている。

ノルウェーの首都オスロのゴーリヤ小学校では、校庭にオレンジ色のベストを着た子どもたちがいるという。そのうちのひとり、セバスチャンくんは言い合いになってしまった下級生の間に入り、揉め事の解決を行った。オレンジのベストを着ているのは、仲裁員と呼ばれる上級生の代表だ。ゴーリヤ小学校では、ピア・メディエーションを取り入れて問題の芽をあらかじめつんでいる。

校長は「毎年いじめアンケートを行っているが、いじめられていると答える子供は0%」と語った。ピア・メディエーションは約20の学校で取り入れられており、大きな効果を上げている。

その成果は大阪府の茨田高校でも現れた。茨田高校はかつて、中退率が半分以上の高校だった。だが6年前からピア・メディエーションを学び始める取り組みを行った所、状況が劇的に改善し、中退率が10%以下にまで下がった。茨田高校の川島さんは、「この授業を受けていろんな人の内面をよく見るようになったから、今まで学校で話せなかった子たちと話せるようになった」と語る。まもなく社会に出て行く生徒たちだが、茨田高校の池田先生は、自分と他人の存在を受け止めあう、これ以上大切なことはないというメッセージを受け取っていると語った。

ピア・メディエーションは「仲間による仲裁」と訳され、トラブルを仲間うちでうまく仲裁すること、対立する両者の間にはいり、双方の言い分に耳を傾け、両者の合意点を探って解決に導くということを目的としている。教育現場では、中立に立つことの意義に加えて、発言権を尊重したり、時間内に合意に達するためのテクニックなどが学べる。問題解決の技術を総合的に習得することができるようになり、今注目が集まっている。