2024年の世界のPOSデバイス出荷台数は前年比3%減少、モバイルおよびセルラーPOSの導入がPOS市場の様相を一変|カウンターポイントリサーチ
主なポイント
・POS市場全体は、先進地域における市場の成熟化や、厳しいマクロ経済環境による世界的な需要の低迷など、複数の要因により、2024年に前年比3%減少しました。
・中国は世界のPOS市場の45%を占め、市場を支配しています。新興市場、特にインドは、デジタル化の取り組みとデジタル決済の増加を背景に、成長が見込まれています。
・セルラーPOSデバイスは非セルラーPOSデバイスを上回り、2032年までに世界出荷台数の77%を占めると予測されています。
・モバイルPOS型(mPOS)のフォームファクターは、世界の決済インフラの様相を一変させる主要な原動力となっています。
【市場動向】
カウンターポイントリサーチ社の最新のグローバルPOSデバイス追跡・予測レポートによりますと、世界のPOSデバイス出荷台数は2024年に前年比3%減少しました。この減少は主に、先進地域における成熟市場の影響と、不利なマクロ経済環境による世界的な需要の低迷によるものです。
【専門家の解説】
POSの地域動向について、プリンシパルアナリストのティナ・ルーは次のように述べています。
「中国は、モバイルウォレットやQRコード決済の普及拡大に支えられ、世界のPOSデバイス市場で出荷シェア45%を占め、トップを走っています。これがmPOSデバイスの需要を牽引しています。中国のOEMメーカーが世界のPOS市場を席巻しており、出荷台数上位には、ニューランド、PAXグローバルテクノロジー、センターム、天宇、ヴァンストーン(アイシーノ)、ニューPOSテクノロジーなどが名を連ねています。インド、中東・アフリカ、ラテンアメリカといった新興市場は、政府主導のデジタル化イニシアチブと決済インフラの改善に支えられ、堅調な成長が見込まれています。特にインドは、急速な小売業の拡大とデジタル決済の普及により、最も急速に成長する市場になると予測されています。」
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リサーチアナリストのハヌマント・パワーは、テクノロジーの展望について次のように述べています。
「セルラー接続はPOSデバイスにとって便利な接続オプションとなり、新規導入および買い替えのPOSデバイスにおいてますます採用が進んでいます。セルラーPOSデバイスは非セルラーPOSデバイスを上回り、2032年までに世界出荷台数の77%を占めると予測されています。ワイヤレスモバイルトランザクション、非接触決済、リアルタイム分析への世界的なシフトにより、セルラーおよびWi-Fi対応POSデバイスへの買い替えが促進されています。これにより、小売業者は、今日の急速に変化する小売環境と途切れることのない決済処理に不可欠な、堅牢な接続性を確保できます。」
デジタル決済ソリューションにおけるモビリティの向上は、POS市場を形成する重要なトレンドです。これは、スピード、利便性、非接触体験を求める消費者行動の変化に牽引されており、特にモビリティが不可欠なレストランやホスピタリティなどのサービス中心のセクターにおいて顕著です。デジタル導入の最前線に立つ中小企業(SMB)は、こうした変化するニーズに対応するため、モバイルPOS(mPOS)ソリューションを急速に導入しています。COVID-19パンデミックにより、安全上の理由から消費者の電子決済導入が加速し、企業は決済デバイスを顧客により近づけるため、mPOSデバイスの導入を余儀なくされました。
