“4年前には戻らない”選出メンバーに見えたザックの決意
この選ばれたメンバーを見てわかるのは、ザッケローニ監督の「自分たちがイニシアティブを取って試合を運ぼう」という強い意志です。ワールドカップで対戦する相手はどこも強豪国で、押し込まれる時間も長くなるでしょう。それでも自分たちがボールを保持して、試合を支配していこうとしている人選だと思います。大久保嘉人選手の選出には、そんなメッセージも含まれていると思います。
ですが、もしこれで戦い方を変えてしまったら4年間積み重ねてきたものをすべてなくすことになります。4年前に戻るのと同じなのです。日本サッカー界の発展のためにも、これまでの戦いを継続し、それが世界にどれくらい通じるのか試してほしいと思います。
それにしても、それぞれの選手の所属クラブを並べると、マンチェスター・ユナイテッド、ACミラン、インテル・ミラン……と日本もずいぶん強いんじゃないかという気になりますね。ですが、今回の組み合わせには簡単に勝てる相手がいません。日本代表選手の顔ぶれを見ると期待が高まりますが、相手にも素晴らしい選手たちが揃っています。
あと1カ月でチームをさらに20パーセントから30パーセント、実力アップしないとグループリーグ突破も厳しいはずです。長谷部誠、内田篤人、吉田麻也など負傷から復帰したばかりだったり負傷中の選手は、その間にコンディションを上げていってほしいと思います。そして自分たちがやりたいサッカーの精度を上げ、全力でワールドカップに挑みましょう!
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1973年生まれ。横浜フリューゲルス、ヴェルディの他、ブラジルなどでプレー。アトランタ五輪では、主将として28年ぶりに五輪出場を決めた。2005年引退後は解説の他、少年サッカー普及に従事。2009年、ビーチサッカー日本代表としてW杯に出場。ベスト8に貢献した。
