【たまご】また過去最高値に 郷土料理の店「価格転嫁は難しい」 養鶏場では中東情勢が追い打ち 福岡
長年、“物価の優等生”と言われていた、たまご価格の高止まりが続く中、中東情勢の影響が追い打ちをかけています。
郷土料理を直撃
福岡県柳川市の郷土料理「柳川鍋」。
ドジョウをゴボウや豆腐と一緒に煮込み、たまごでとじたもので、暑い夏を元気に過ごすための料理とされています。
■中村安里記者
「いただきます。だしをしっかり吸ったドジョウがふわふわですし、ゴボウもシャキッとした食感が残っていて、おいしいです。たまごがあることでまとまっていて、よりまろやかになっています。」
■千十 店主・友添勝さん
「結構上がりましたね。1割とは言わないくらいです。」
農林水産省の調査によりますと、5月11日から13日のたまごの販売価格は全国平均で309円です。ことし3月の調査と並んで過去最高値となっています。
この店では、他のメニューも含めて1日およそ40個のたまごを使用していますが、店主の友添さんは価格への転嫁は難しいと言います。
■友添さん
「(値上げすると)お客さんが来る回数が減りますし、一応これ(価格据え置き)で頑張っています。」
生産現場は
たまごの生産者も頭を抱えています。
■八木菜月アナウンサー
「こちらでは、サイズごとに選別されたたまごを、一つ一つ手作業で資材に詰める作業が行われています。」
福岡県鞍手町にあるブランドたまごの養鶏場です。1日におよそ6万個を出荷しています。
生産現場で今、重くのしかかっているのが資材の高騰です。
■野上養鶏場 社長・藤井豪さん
「この丸カップが、17円が24円。こういうものも上がっています。」
見せてもらったのは、たまごを包装する資材などの新しい価格表です。
6月1日から軒並み値上げされます。
中東情勢の悪化により、原油由来の資材などの値上がりが止まらないといいます。
■藤井さん
「現在は一定の価格でやらせてもらっていますが、6月1日から値上げは随時やっていきます。」
6月から、1パック10個入りのたまごの販売価格を、30円から60円ほど値上げする予定だということです。
6月の値上げの後は
値上がりしているのは、資材だけではありません。
■藤井さん
「2200万~2300万円くらい、毎月払っています。えさ代だけで。年間にすると1億円ちょっと上がっています。」
エサにはアメリカ産のトウモロコシを使っていて、円安に加え、輸送コストの上昇など中東情勢の影響も重なり、価格に転嫁せざるを得ない状況だといいます。
■藤井さん
「僕らも6月から値上げしますが、値上げが終わればいいですが、終わらなければまた考えないといけないことになるので、果たしてこれで終わってくれるのかなと。」
かつて“物価の優等生”と言われていた、たまご。
中東情勢が先行き不透明な中、以前のような値段で手に取ることができる日は来るのでしょうか。
※FBS福岡放送めんたいワイド2026年5月22日午後5時すぎ放送
