新型ホンダ・プレリュードをUK編集部が評価(1) 背が低いクーペを歓迎! 「物足りない最高出力」を深堀り
シビックへ通じるハイブリッドで184ps
ホンダがプレリュードを復活させると聞いて、三菱エクリプスのように、クロスオーバーになるのではと想像した英国人はゼロではないはず。しかし、喜ばしいことに違った。歴代と同様に、5代目も前輪駆動の背が低いクーペだった。
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比較試乗で、その好印象な走りは確認済み。英国市場では現実的な価格設定で、燃費に優れ、英国編集部では魅力的なホンダだと受け止めている。ただし、BMW 2シリーズ・クーペに並ぶ純粋なスポーツカー、とまでは呼べないかもしれない。

ホンダ・プレリュード e:HEV アドバンス(英国仕様)
流麗なボディの内側に隠れているのは、シビックへ通じるハイブリッド。フロントサスペンションには、先代のシビック・タイプRと設計は異なるが、デュアルアクシス・ストラットを採用する。自然なステアリングフィールを求めて。
車重は1480kgと軽量。他方、システム総合の最高出力は184psと、少々物足りない。今回は、もう少しその正体を深掘りしてみよう。
通常は発電機として機能する4気筒エンジン
5代目で注目すべきは、やはりe:HEVと呼ばれるシリーズ式ハイブリッドのパワートレイン。エンジンはアトキンソンサイクルの2.0L 4気筒で、ロックアップクラッチが組まれ、高負荷時には前輪を駆動できるが、通常は発電機として機能する。
駆動用バッテリーは、容量1.06kWh。ギア比が固定の、駆動用モーターへ電力が供給される。プレリュードでは、S+シフトと呼ばれる疑似変速機能が備わるのが特徴。ステアリングホイール裏のパドルで、エンジン車のように任意のギア選びを楽しめる。

ホンダ・プレリュード e:HEV アドバンス(英国仕様)
タイヤは、前後で同サイズの235/40 19インチで、最近のクーペとしては細め。前輪駆動のホットハッチへ、近いチョイスといえるだろう。
ブラック・パッケージを指定すれば、グラックのホイールやリアウイングでコーディネートされる。最高速度は188km/hだから、空力的な効果は薄いかもしれないが。その英国でのお値段は、1390ポンド(約29万円)とのこと。
2シリーズより高級な雰囲気も演出できる内装
インテリアは、デザイン的にはシビックがベースながら、充分な独自性も備わる。ダッシュボードやセンターコンソールの造形は立体感が増し、物理ボタンの数も多い。色の選択次第では、2シリーズ・クーペより高級な雰囲気も演出できる。
グロスブラックの樹脂パネルはゼロではないが、面積は控えめ。日本車らしくスマートでありつつ、人間工学へ配慮され、好印象なキャビンだと思う。

ホンダ・プレリュード e:HEV アドバンス(英国仕様)
運転席の座面はさほど低くなく、マツダMX-5(ロードスター)のような、スポーツカー・ライクな運転姿勢ではない。それでも、サイズの近いハッチバックより包まれ感は強く、レザー張りのシートはサイドサポートが頼もしい。
シフトセレクターの隣には、丸いS+のボタン。運転体験の充実度を引き上げるだけあって、しっかり大きい。ちなみに、運転席と助手席でシートは違う。助手席の方がクッションはソフトで、形状もよりフラットだ。
+2のリアシートに、驚くほど広い荷室
リアシートはクロス張りで、ポルシェ911のように+2。ないよりは遥かに便利だが、大人が長時間過ごしたい空間ではないだろう。小学生くらいまでの子どもなら、背後に迫る大きなリアガラスの景色を楽しんでくれるかも。
荷室は驚くほど広く、264Lがうたわれる。後席を倒せば760Lへ拡大でき、ほぼ床面はフラットに。1週間程度の旅行なら、大人2名分の荷物を問題なく積めるはず。

ホンダ・プレリュード e:HEV アドバンス(英国仕様)
タッチモニターは特に高精細というわけではなく、反応には若干の遅れがあり、上質な内装にはそぐわないだろう。アップル・カープレイは無線で、アンドロイド・オートには有線で対応し、便利なアプリを滞りなく使えるが。
バックカメラの画像も粗め。運転支援システムの調整は、少し手間取るように感じた。
気になる走りの印象とスペックは、ホンダ・プレリュード e:HEV(2)にて。
