ハンタウイルス陽性の米国人医師、クルーズ船内の様子を証言…「インフルエンザに似た症状の乗客が続出」
【ワシントン=中根圭一】大西洋航行中にハンタウイルスの感染が相次いだクルーズ船に乗り、陽性反応が出た乗客の米国人男性が12日、米CNNのインタビューに応じ、症状や船内の様子を証言した。
出港から約10日後にインフルエンザに似た症状を訴える乗客が続出し、「事態が急変した」と振り返った。
インタビューに答えたのは米オレゴン州の腫瘍専門医スティーブン・コーンフェルドさん。米国人で唯一感染が確認された患者だ。
報道によれば、4月1日にアルゼンチンを出港したクルーズ船の乗客の一人として旅を楽しんでいたが、4月10日頃から複数の乗客が発熱などの症状で倒れた。「ごく一般的なウイルスでは」と考え、船医に願い出て症状のある乗客の診察にあたった。しかし、その後、自身も悪寒や強い倦怠(けんたい)感などに3日間苦しんだ。悪寒が治まった後も、軽度の倦怠感は2週間以上続いた。
船医もハンタウイルスに感染したため、コーンフェルドさんは自らの症状が治まらない間も、事実上の医療責任者の立場で対応した。感染拡大の原因は解明されていないが、「乗客同士が船内で頻繁に接触を繰り返していた」と話した。
コーンフェルドさんは現在は無症状だが、ネブラスカ州の専用施設に隔離され、経過観察を受けている。
