女子バレー初代表の20歳が「大丈夫でしたか?!」 会見後にホッ…井上未唯奈の武器は「笑顔」
女子バレー日本代表キックオフ記者会見
2026年度バレーボール女子日本代表チームのキックオフ記者会見が11日、都内で開催された。登録メンバー37人のうち、14人が初選出。そのうちの1人、20歳の井上未唯奈(SAGA久光スプリングス)は「ド緊張」の合宿を弾ける笑顔で語った。
主将の石川真佑から順に一言ずつ意気込みを語る会見。22番目にマイクが回ってきた井上は、ハキハキと明るい声で挨拶した。
「背番号23番、井上未唯奈です! 私の武器は多彩な攻撃と笑顔なので、笑顔を忘れずにいろんなことに挑戦していきます! よろしくお願いします!」
言葉通りの眩い笑顔。しかし、その後の取材では「大丈夫でしたか?! めっちゃ緊張して〜」と照れ笑い。バッチリだったと伝えると「よかったです! ありがとうございます!」と胸をなでおろした。SVリーグの月間SNS AWARDSで「笑顔」をテーマにした3月度に女子最多の票を獲得。「ファンの皆さんに笑顔1位にさせてもらったので、笑顔頑張っていこうと」。ハツラツと宣言した。
身長180センチのミドルブロッカー。大阪の名門・金蘭会高から2024年に久光(現・SAGA久光)に入団した。2024年のU20アジア選手権や昨年のU21世界選手権に出場してきたが、シニア代表は初選出。チームのGMから聞かされた時は「え、私ですか?」と思わず聞き直してしまうほどの驚きだった。握手を交わしたSAGA久光の中田久美監督からは「ここからだよ」と気合を注入された。
4月27日から合宿が始まったが、テレビの中で見ていた憧れの選手たちばかり。「ド緊張です。毎練習、緊張しています」。ブロード攻撃を武器とする井上が目を見張ったのは、同じポジションの34歳・島村春世だ。「ブロード全部決めるんですよ。すごく決定率高くて、どこからでも打つし、ちょっと割れたパスでもブロードで点を取ってくれる」。今季は韓国でプレーした先輩から刺激を受ける。
高校生4人の選出に「ナヨナヨしてらんないな」
イタリアで戦う26歳のセッター・関菜々巳が上げたトスを打つのも昔からの念願だった。他のセッターも「みんな上手い」と前置きしつつ、「本当に打ちやすいです。なんか優しい。私たちはミドルだから結構強い、速めのトスなんですけど、私が打ちたいところに絶対来る。めっちゃ打ちやすい〜って思います」。今年4季ぶりのリーグ優勝を果たしたSAGA久光とはまた違う体験に、目を輝かせた。
今回の登録メンバーは同じ金蘭会高出身の選手が多い。1学年下の花岡千聡(東レアローズ滋賀)や大森咲愛(筑波大2年)、2学年下の馬場柚希(筑波大1年)など共に戦ってきた仲間もいる。「本当に嬉しいし、気持ち的にも楽です」。さらにそれより若い高校生4人も選出されており、「私ちゃんとしないといけないと思って。ナヨナヨしてらんないなって」と気を引き締めた。
とはいえ全体的に見れば20歳の若手。金蘭会高の先輩にあたる25歳の中川つかさ(NECレッドロケッツ川崎)と24歳の宮部愛芽世(大阪マーヴェラス)は、井上が高1、高2の時に教育実習生として授業に来た“先生”でもある。
「今は同じチームメートなんですけど、もう先生だし、金蘭のすごい伝統や歴史を作ってきた方、と思っているので、やっぱり緊張しますね」
恐縮しつつも「チャンスをもらえたら絶対ものにしたい。とにかく試合に出られるように練習からアピールして、少しでもチームに貢献したい」と物怖じする気はない。「セッターが前で(アタッカーが)2枚の時でも、チーム全体として9メートルの幅をしっかり使って攻撃するためにブロードを磨きたい」。自分の強みを最大限に生かし、ファンに笑顔を届ける。
(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro Muku)
