大手スーパーの「ワンコイン以下かつ丼」大学生が徹底試食。トライアルだけじゃない「安くてうまいかつ丼」の”違い”
毎月のように数多くの食品価格が上がる今、スーパーの「お惣菜・お弁当」が注目を集めている。コスパがよいだけでなく、各店それぞれに工夫を凝らしたレシピは「専門店やデパ地下も顔負け!」と上々の評判だ。
中でも、熱い戦いを繰り広げているのが「かつ丼」「かつ重」系弁当。多くのスーパーが弁当部門のイチオシ・定番商品として開発・販売しており、かつ丼はどこのスーパーでもお弁当売り場のセンターをキープしている。
大学生たちはボリュームもあり「コンビニやファストフードで買うより、断然安い!」と絶賛。主婦からも「少人数家庭なら、材料を買って作るよりもお得。さらに夜の値引き時間になると信じられない価格で売っていることもあって助かる」と、これまた大人気だ。
果たして本当に評判のスーパーの「かつ丼」「かつ重」はおいしいのだろうか!? 8種類集めて、食べ比べ大会を開催。コスパとがっつり感重視の大学生3人と味付けや盛り付けにもこだわるスーパー巡りが大好きな主婦2人(Aさん・Bさん)が、忖度なしで実食レポート!
ルールは「ワンコイン(税抜き)以下」
このところ、話題のスーパーマーケットの取材を続けているが、その中である現象に気づいた。お惣菜・お弁当売り場で、目立つところに必ずといっていいほど鎮座しているのが「かつ丼」「かつ重」なのだ。テレビでも取り上げられて話題になっているトライアル『ロースかつ重』は、手書き風のPOP付きで、完売御礼の説明までしているほど。
確かに、トライアルの『ロースかつ重』は277円という低価格、それでいてボリュームがあることが話題になった。しかし、他のスーパーでも「かつ丼」「かつ重」は他のお弁当に比べても低価格設定になっている。ネットの口コミなどをみると、「ここがおいしかった」「こっちのほうがおいしい」といったさまざまな声も並ぶ。それならと、都内のスーパーで入手できるおいしいというクチコミのかつ丼・かつ重を8種類、ずらりと並べ、食べ比べしてみることに。
ルールはたったひとつ「ワンコイン(税抜き)以内で買えること」!
ジャッジするのは、まだまだ食べ盛りの腹ペコ大学生男子3人とスーパー好きの主婦2名。試食前に一気に各スーパーを巡り、できたてのかつ丼・かつ重をかき集めた後、大学生たちと合流。商品の重量(容器込み)、カロリー(ラベルに表記がある場合のみ)などを確認した後、その場でレンチンして食べてみた。
※商品名、価格、カロリー表示は2026年4月末現在のものです。重さに関しては編集部でキッチンスケールを用いて測定しているため誤差がある可能性があります。また、店舗によって価格が異なる場合もございます。
100gあたり約69円⁉ 王者トライアルのかつ重
トライアル 花小金井店
三元豚のロースかつ重
価格:277円(税抜き)
重量:433g
カロリー:716Kcal
※枕崎産かつお節使用
まずは、最近のかつ丼・かつ重ブームを牽引するトライアル 花小金井店の「三元豚ロースかつ重」(本体価格277円)から試食を開始。鹿児島県枕崎産のかつお節の出汁が効いたちょっと甘めのタレが特徴の一品。
「しっかり肉の味がする」「たまねぎもおいしい」と大学生たちはガツガツ。『この後もまだまだ食べるんだから、これだけでお腹いっぱいいしないでよ!』と彼らの猛烈な食べっぷりに内心焦りつつ、主婦2名も試食。口当たりとしては、塩味が強くないので食べやすく、かつも厚めで満足感が高い。
パッケージのラベルを見ていた大学生のA君は「100gあたり税込みで69円ってコスパよすぎ!」と驚くと「税込みでも299円ってすごい。これ西友にも売ってるの? 今度から西友通う!」とひとり暮らしのB君は目を輝かせた。
確かに、このかつ重は、トライアル以外でも、一部西友、トライアルGOなどでも販売され人気を集めているが、店舗によって価格が若干異なる点は補足事項としてお伝えしておきたい。
好みが分かれたジャパンミートのカツ丼
カツ丼(自家製タレ仕込)
価格:398円(税抜き)
重さ:372g
カロリー:不明
※自家製タレ使用
見た目はなかなかボリューミーで卵の量も多め。肉が売りのジャパンミートだけあってかつの存在感が際だっていて、ネット上での評判も高い。ところが、食べ始めた大学生3名からは、「見た目よりも肉感があんまりないかも」「さっきの商品に比べると少し塩味が強いかも」と評価はあまり伸びなかった。
「トライアルの商品が甘み系の味付けだったから、その直後に食べた分、塩味を感じやすいのかも。ただ、玉ねぎが少ししょっぱいかな」(Aさん)。「うちの夫は、このカツ丼がお気に入り。自家製タレにオリジナルの調味料が入っているんだと思うのだけど、独特の風味がある。今回、比較して食べたので味付けの違いをより実感した。ちょっと好みが分かれる味付けかも」(Bさん)。
ちなみにこのサイズよりも大きなカツ丼(大)もあり、価格は598円(税抜き)。
一口目に「うまい!」、いなげやロースカツ重
いなげや 花小金井駅前店
3種の出汁のうまみ! 三元豚のロースカツ重(小)
l価格:399円(税抜き)
重さ:428g
カロリー:725Kcal
※「いなげや名物品」に認定
3番目に食べたのはいなげやのロースカツ重(小)。レギュラーサイズ(499円/税抜き)もあったけど、小サイズでも充分な大きさだったので、小サイズを購入。
「これ一番好きかも。味が強めで米もうんまい!」「これで玉ねぎがもうちょっと多かったらサイコーなんだけど」と大学生たちからは基本ポジティブな声が多かった。
「『いなげや』はいいスーパーだけど、最近特徴があるスーパーが増えて、お惣菜・お弁当の印象がなかった。でも、これは味付けが優しくて箸が進む。女性も好きな味だと思う」(Aさん)。「盛り付けもきれいだし、本当においしい。お肉の存在感っていうよりタレとか卵のバランス込みでかつ丼としてレベル高いね」(Bさん)とジャッジが厳しい主婦たちからも人気が高かった。
つゆだく感に賛否 サミットのロースかつ重
サミット クルネ店
だしの旨み溢れるロースかつ重
価格:498円(税抜き)
重さ:413g
カロリー:832Kcal
※宮城県産ひとめぼれ使用
東京、神奈川、埼玉など首都圏を中心に138店舗展開しているサミットが発売しているロースかつ重。かつを箸で挟んだ途端、「見た目はおいしそうだけど、肉が少し小さめかな」と大学生から声が上がった。「他に比べてタレが多めな感じ。つゆだく感が好きな人だと喜びそう。ただ、かつのボリュームは控えめ」「かつの衣がツユに浸りすぎて崩れちゃって全体的に柔くなってしまっているのが少し残念」という感想も。
主婦チームからは、「悪くないけど特徴が他に比べて少し弱め。つゆだくにするならかつの衣がもう少し薄い方が食べたときの食感がいい気がした」(Aさん)。「味付けは好き。つゆだくの場合はパッケージを2層にして、ご飯と具を分けて食べるときにいっしょにするのがいいかなと思った。まぁ、そうするとコストがかかってしまうので難しいと思うけど」(Bさん)
もちろん好みは人それぞれだから、サミットのだしの旨みにハマる人もいるはずだ。でも、私自身、一度にこれだけのかつ丼を試食したのも人生初。「かつ丼・かつ重」が、バラエティ豊富なことに驚きっぱなしだった。
◇後編『200円台の驚愕価格も!人気スーパーがしのぎを削る「ワンコイン以下かつ丼」大学生の忖度なし実食の「一番人気」』では残り4店のスーパーのかつ丼・かつ重の実食レポートに加え、総合評価についてお届けする。果たして、一番人気だった商品はどれになるのだろうか!?
