この試合でも輝いた佐藤。ポテンシャルを示した。(C)SOCCER DIGEST

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[J1百年構想リーグEAST第14節]FC東京 2−0 川崎/5月2日/味の素スタジアム

 FC東京のホームで行なわれた百年構想リーグ、2度目の多摩川クラシコ。約2か月前の川崎のホームで開催された“第1戦”に勝利していたFC東京は、この日もらしさを示した。

 ともに4−4−2のシステムを採用するなか、前半は互いにコンパクトな陣形を維持し、守備面でぶつかり合う展開を見せる。

 41分、その均衡を破ったのはFC東京だった。ボールを前進させようと、気を利かせて中央に入った川崎の左サイドハーフ、宮城天にボランチの常盤亨太がプレッシャーをかけ、ミスパスを誘発させると、自慢の高速カウンターを発動。相手ペナルティエリア左で受けた佐藤龍之介がシュートを放つと、GKが弾いたボールを最後は佐藤恵允が詰めて先制に成功した。

 そして目下売り出し中で先制点に絡んだ佐藤龍之介は、後半にも魅せる。

 2トップの一角で先発するも、自在にポジションを変え、高い技術力で相手のプレスを次々にかわすなど起点になった俊英は、57分、自陣、センターサークルより少し低い位置でボールを引き出すと、反転しながら、抜群の縦パスを通したのだ。

 川崎のダブルボランチの中央を引き裂いた秀逸なボールは、中央に入り込んだ佐藤恵允の足にピタリと収まり、その流れから野澤零温のゴールにつながったのだ。
 まさにかつての川崎のお株を奪うようなパスを見せた佐藤龍之介はその後、決定機などを決め切れず悔しそうな表情も浮かべたが、多摩川クラシコの連勝に大きく貢献してみせた。

 北中米ワールドカップのメンバー発表まで約2週間。FC東京の新星が世界を驚かすようなプレーを見てみたいと期待をかけたくなるようなパスであった。

取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)

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