選挙に関する会合で演説するロシアのプーチン大統領(28日)=AP

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 ロシアのプーチン大統領は28日、今年9月に行われる下院選について、一方的に併合を宣言したウクライナ東・南部4州を含めて実施する方針を表明した。

 ウクライナが投票を妨害する可能性があると主張し、戦闘が続く4州の住民が投票できるよう安全の確保を治安当局に指示した。ウクライナの反発は必至だ。

 2022年2月のウクライナへの侵略開始後、ロシアの下院選は初めて。

 露大統領府によると、プーチン氏はクレムリンで開催した会議で「最優先事項は、選挙に関わるすべての人の安全だ」と強調した。その上で、22年9月に併合を宣言したウクライナ東部ドネツク、ルハンスク両州、南部ザポリージャ、ヘルソン両州でも住民が下院議員を選出すると言及し、「これらの地域がロシアの一部だという歴史的権利を否定する者は、妨害を試みるだろう」と述べた。

 プーチン氏は、中央選挙管理委員会のシステムに対する外部からの干渉に警戒するよう指示。ウクライナ侵略の露側の呼称である「特別軍事作戦」に参加する兵士が投票できる環境を整えることも求めた。

 ロシアは4州を含めて23年に統一地方選を、24年には大統領選を強行した。