「明治ミルクチョコレート」を模した大阪工場の巨大看板=大阪府高槻市

 国民的お菓子として長らく愛されてきた明治の「明治ミルクチョコレート」(通称ミルチ)が9月、1926年の発売から100年を迎える。同商品を模した巨大看板を設置している大阪工場(大阪府高槻市)では、チョコの製造工程を見学するツアーが、連日、予約でいっぱいの人気ぶり。「チョコレートは明治」の威信をかけて、高品質をアピールしている。(共同通信=山下修)

 JR摂津富田駅近く、東海道線の車窓に、とてつもない大きさの“板チョコ”が現れる。高さ約28メートル、長さ約166メートル。2011年に世界最大のプラスチック製広告看板としてギネス世界記録に認定された。夜間はライトアップされ、「ビッグミルチ」として地域のランドマーク的存在だ。

 1955年設立の大阪工場は、約900人の従業員が昼夜働く。「明治ミルクチョコレート」は製造していないが、ロングセラーの「きのこの山」「たけのこの里」など約40のチョコ製品を生産している。

 見学施設「明治なるほどファクトリー大阪」では、無料ツアーを実施しており、年間3万人強が参加。その6割ほどが社会科見学の小学生だ。ツアーでは、主原料のカカオ豆の基礎知識を学んだ後、「きのこの山」の製造ライン見学に進む。チョコとクラッカーが巧みに組み合わされ、複数の検査や包装などを経て、おなじみの商品に変わっていく様子を、ガラス越しに間近で見ることができる。途中には、商品にまつわるクイズや人気投票が盛り込まれ、子どもたちが楽しく学べる工夫も凝らされている。

 チョコは古今東西、老若男女に好かれるお菓子の王様だ。近年、国内では定番の商品に加えて、カカオ含有量が多く、ポリフェノールが豊富な健康志向の商品が人気となっている。

 明治の見学施設長は「香りと味、口溶けの三つを楽しめるお菓子はチョコレートだけ。そこが人気が衰えない理由なのでは。おいしいチョコができる過程を見て、明治のものづくりを多くの人たちに知ってもらいたい」と話している。

◎明治なるほどファクトリー

 全国7カ所にある明治の工場見学施設。菓子の工場が埼玉県坂戸市、静岡県藤枝市、大阪府高槻市の3カ所で、乳製品の工場が北海道芽室町、茨城県守谷市、愛知県稲沢市、大阪府貝塚市の4カ所。坂戸市と守谷市の2工場では、小学校の学校教育での利用を前提として、オンラインでの「見学」も受け付けている。

「明治ミルクチョコレート」(下)と「きのこの山」

明治なるほどファクトリー大阪の「きのこの山」と「たけのこの里」の人気投票所=大阪府高槻市

明治なるほどファクトリー大阪の「きのこの山」製造工程見学コース=大阪府高槻市

明治なるほどファクトリー大阪の工場見学ツアー=大阪府高槻市

大阪府高槻市・明治大阪工場