今季に千葉から横浜FCに加入した横山。攻撃のキーマンとして躍動している。写真:鈴木颯太朗

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 かつての自分に重ね合わせた部分があったのだろう。

 横浜FCの18歳ルーキー、岩崎亮佑がプロ初ゴールをマークした。4月19日に行なわれたJ2・J3百年構想リーグ第11節・秋田戦(3−1)で21分、先制点となるPKを決めた。

「自分としても、蹴りたいなと思っていたところで、ヨコ君(横山暁之)から『お前が絶対に蹴れ』と言ってもらったんです」

 大役を務め、見事に成功させた逸材がそう振り返る。

 では、なぜ横山は“お前が蹴れ”と言ったのか。

「亮佑が試合に出る時間が最近、増えてきているなかで、プレーが良くなってきているなと思っていて。それは練習でも感じているんですけど、少しずつ自信がついてきたからなのかなって」

 岩崎は秋田戦で3試合連続のスタメン出場。着実に実績を積むなか、“絶好のタイミング”と29歳のMFは思った。

「僕自身もプロ初ゴールがPKで、ゴールを取ってから自分も波に乗れたっていう経験もありました。彼がより自信をつけて、これから先、上がっていくためには、まずは得点を取るのが必要だと。だから、亮佑が蹴ったほうがいいなと思ったんです」
 
 本当は「僕が蹴りたかった」と横山は明かす。「でも、僕が蹴って点を取りました、で終わるよりかは、彼が自信をつけてチームに貢献してくれたら、それはチームのためになるし、僕のためにもなるし(笑)。っていうので、総合的に彼が蹴るべきなんじゃないかな、と」。

 若手の成長を願う先輩のサポート。「彼がどう感じていたか分かんないですよ。最初から自分が蹴るって強い意思を持っていたのかもしれない。僕が『蹴れよ』と言って、すぐ『はい』ってボールを取りに行ったってことは、たぶん最初から蹴りたいと思っていたはず。だから、僕が何かをしたというよりかは彼が、じゃないですかね」と横山は語る。

 岩崎のアグレッシブな姿勢と度胸にも頼もしさを感じたはずだ。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

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