遺体で見つかった安達結希くん、遺体が発見された現場付近に供えられた花束や飲み物など(右・共同通信社)

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 3月23日の失踪から3週間あまり。日本中が無事を祈り続けた京都府南丹市の小学6年生・安達結希くん(11)は、山林で遺体となって発見された。そして死体遺棄容疑で逮捕されたのは、結希くんとひとつ屋根の下で暮らしていた義理の父だった。全国紙社会部記者が、最新の捜査状況を明かす。

【写真多数】犯行後の安達優季容疑者や、卒業アルバムに掲載されていた「笑顔写真」

「結希くんの養父・安達優季容疑者(37)は、死体遺棄の疑いで逮捕されました。逮捕前の任意の調べに対して『首を絞めて殺害した』などと供述しており、殺害についても認めています。

 また、捜索の目を掻い潜るように遺体を転々と移動させていた疑いもあり、京都府警は18日、自宅と小学校の間にある公衆トイレで現場検証を行いました。遺体の遺棄場所として何らかの関連があるとみて、さらに捜査を進めています」

 NEWSポストセブンが現地での取材を進めると、騒動直後の安達家の切迫した様子と、身内のなかで渦巻いていた複雑な思いが浮かび上がってきた──。

「あいつが怪しいんや」初期から向けられていた疑念

 まずは、結希くんが暮らしていた安達家の世帯構成を振り返る。

 近隣住民などの証言によると、安達家は同じ敷地内で4世代が生活をしていた。結希くんから見て、母方の曽祖母、祖母のAさん、伯父のBさん、そして結希くんの母親と養父の安達容疑者、結希くんと、少なくとも6人が共に暮らしていたという。

 中でも、祖母のAさんは結希くんを大変可愛がっており、行方不明になった直後から、一心不乱に必死で捜索していた姿が目撃されている。3月28日当時の彼女の姿について、親戚の高齢男性が振り返る。

「3月28日に観光協会で近くの渓流あたりの掃除をしたんです。おばあちゃんはこの沢に(結希くんが)落ちてへんやろかって、藁にもすがるような思いで探してはったわ。あの人は明るい人で、いつもニコニコしとってね。あんな表情初めて見ました。気の毒で気の毒で……何でこんな目に遭わなきゃあかんねや」

 しかし、その必死の捜索の裏で、親族たちは安達容疑者に対し、すでに強い疑念を抱いていたようだったという。安達家をよく知る人物が、絶対匿名を条件に明かす。

「Aさんは本当に結希くんを可愛がってはった。そんでもう、あの捜索の早い段階から『あんた(安達容疑者)ちゃうか』言うて、疑ってはったんです。Bくん(伯父)も、初期の捜索の段階で地元の消防団の人らに、『あいつが怪しいんや』って言うてたくらいですから。

 容疑者について、地域の住民はここ最近までほぼほぼもう知らなかったんちゃうかな。僕だって、見かけたの1回くらいやしね。声も知らんかったし、顔もチラチラっとしか見たことなかったような状態で。だから今回のことはびっくりというか、もう気持ち悪いっていうのが正直なところ」

 疑惑の目を向けられる養父に対し、一家はどんな思いを抱いていたのだろうか。

 一刻も早い全容解明が待たれる──。