テレビ信州

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「天下第一の桜」とも称される高遠城址公園の桜。
ご当地グルメ「ローメン」は、地元の熱愛グルメ。
「蜂の子」や「ざざ虫」といった昆虫食は、この地域ならではの食文化。
6万4000人余りが暮らす特色豊かな、長野県伊那市で今…。

無所属・現 白鳥孝候補(70)
「伊那から日本を支えるのではなくて、伊那から日本を変えていく」

無所属・新 八木択真候補(47)
「伊那市、再起動です。そろそろ次へ行きましょう」

無所属・新 吉田浩之候補(63)
「しっかりやります。やれます。やらせてください」

4期16年、現職の実績か…。それとも、新人2人が訴える転換か…。
伊那市の新たなかじ取り役を選ぶ市長選挙が、今月19日に投開票を迎えます。

伊那市長選挙に立候補しているのは、届け出順に
現職で5期目を目指す白鳥孝さん(70)
新人で会社役員の八木択真さん(47)
新人で前市議会議員の吉田浩之さん(63)  
いずれも無所属の3人です。

5期目を目指す現職に2人の新人が挑む構図です。

■白鳥孝候補■
合併前の旧伊那市時代も含めて前例がない、5期目の当選を目指す現職の白鳥孝さん。

無・現 白鳥孝候補(70)
「医療困難者のためのモバイルクリニック、移動困難者のためのぐるっとタクシー、デジタルタクシー、より細かく手当てができるようにしていかなければいけない」

白鳥さんが前面に打ち出すのは実績です。市長を務めた4期16年で市の借金を減らし、預貯金を増やしたことなどを強調します。白鳥さんは、5期目を『総仕上げ』と位置付け、豊かな自然を生かした「食・水・エネルギー」の地域内循環のほか、物価高対策や子育て支援にも力を入れていくとしています。ただ今回は、実績を強調する一方で、多選批判への警戒も強めています。

無・現 白鳥孝候補(70)
「多選というのは、非常に有利。省庁のパイプや企業とのパイプがいっぱいできている。それをフルに活用することによって、伊那市にプラスになる」

■八木択真候補■
市長選は3回目の挑戦となる新人の八木択真さん。かつて、市議会議員を務めた経験もありますが、今は、飲食店を経営する会社の役員を務めています。

無・新 八木択真候補(47)
「今必要なのは、新しいやり方に変えていく。次のビジョンに向かって進んでいく。皆さんの目に見えるような結果として残していく。そういった市政だと思う」

キャッチフレーズは『伊那市、再起動』。今の市政は、課題が山積しているにも関わらず、市民生活に十分な税金が使われていないと、再起動の必要性を訴えます。八木さんは物価高対策のほか、保育園の待機児童の解消、中心市街地の活性化などを訴え、会社経営の経験を生かした民間感覚もアピールします。

無・新 八木択真候補(47)
「街の停滞感や、農業・製造業で皆さん後継者がいないと悩んでいる。観光の分野に関しても地域が潤うような効果が出ていない。それに関しては大胆に変えていくべき。民間の視点を生かして、変えていく時期に来ていると思う」

■吉田浩之候補■
新人の吉田浩之さん。市の職員を33年、市議会議員を1期と、豊富な行政経験を打ち出しています。

無・新 吉田浩之候補(63)
「伊那市のインフラ、まだまだ十分ではありません。道路整備、橋梁、いろいろなところで公共施設も、まだまだ整備していかなければならない」

吉田さんが掲げるのは『市政に新風を!』。4期16年にわたる現市政について、評価する点もあるとしつつも、特定の分野に力を入れた政策が目立つようになってきたと、弊害を主張します。吉田さんは、子育て支援や産業振興、医療・介護の人材育成など、暮らしに寄り添った政策に力を入れたいと訴えます。

無・新 吉田浩之候補(63)
「現市政が4期、しかも5期目となると長いのではないかと。しっかり福祉に手をつけますと現職が4期目の時に言っていたが、それが十分に手がついていない。子育て支援は今、未満児が入れない、入園待機しなければならない状況は一日も早く解消しなければならない」

◆◆
2006年に高遠町、長谷村と合併し、現在の伊那市が誕生して今年で20年。

伊那市民(30代・介護職・育休中)
「子どももいるので、子育てしやすい伊那市になってほしい。上の子が小学生なので、そこら辺かな」
伊那市民(70代・飲食業)
「経済が豊かで、市民が健康で。課題は人口減少」

伊那市の人口は、合併した頃までは右肩上がりで、2004年のピーク時には7万4000人を超えていました。しかし、2008年以降は減少が続き、4月1日時点での人口は6万4351人で、ピーク時よりも1万人近く減っています。人口減少は全国的な課題でもありますが、今後の伊那市の街づくりにおいても重要な課題です。

無・現 白鳥孝候補(70)
「食と水とエネルギーは自賄いできる地域づくりをしようということでずっとやってきて、エネルギーも海外に頼らない、食料も自分たちで賄える。この地域として、活力の源泉となるような人口というのは確保できると私は計算している」

無・新 八木択真候補(47)
「進学で都会に出て行った若い人たちが戻ってこない、その1点なんです。この地域の中小企業・農業、そういったものを産業として大きくしていく、そこに魅力的な仕事が生まれていく。そういった方向にかじを切っていくべき時期に来ている」

無・新 吉田浩之候補(63)
「経済的な不安がすごく大きいと思うので、経済的な安心を得られるような、この地域で暮らしていくこと、住んで結婚することはいいことだという環境をつくる、それがまず第一」

次の伊那市の4年間を、誰に託すのか。投開票は19日です。