日本は沈むが自分は生き抜く? 26年卒生の将来観 「10年後の社会に期待ゼロ」でも、5割以上が自分の努力を信じる逞しさ
学情は2026年4月15日、「大学3年生、将来観調査」の結果を発表した。本調査は2026年3月から4月にかけて、就職サイト「Re就活キャンパス」への来訪者576人を対象に、インターネット上でのアンケート形式で実施された。
調査の結果、自分の努力に対しては肯定的な見方をする一方で、日本社会の将来については過半数が「悪くなる」と回答するなど、個人の成長と社会の衰退を切り離して捉える学生の実態が浮き彫りになった。
5割以上が「努力は報われる」と回答
学生に対して「努力すれば報われる社会だと思うか」と尋ねたところ、「そう思う」(9.5%)または「どちらかといえばそう思う」(47.7%)と回答した人が過半数に達した。
就職活動の早期化や社会情勢の混迷が続く中でも、自分自身の選択や努力によって未来を切り開けるという、自己効力感に近い意識を持つ学生が一定数存在している様子がうかがえる。
しかし、そのポジティブな自己評価とは対照的に、マクロな視点での社会観は冷ややかだ。「10年後の日本社会は今より良くなっているか」という問いに対しては、「どちらかといえば悪くなっている」(49.3%)、「悪くなっていると思う」(8.7%)との回答が過半数を占めた。自分を取り巻く社会全体の先行きに対しては、楽観視しづらいという慎重な見方が広がっている。
「就職できるかだけでなく、その先のキャリアが見えない」
不安の理由の最多は「就職・キャリア」で、過半数に達した。自由記述では「社会の将来よりも、自分がこの先どう働いていくのかが不安」「どんな仕事を選べばよいのか分からない」といった切実な声が寄せられている。内定を得ることだけでなく、その先の長期的なキャリア形成が見えないことへの不透明感が、学生たちの心理に影を落としているようだ。
一方で、こうした先行きの見えない状況下でも、ただ絶望しているわけではない。「不安なことはたくさんあるが、将来生きていくために一生懸命頑張りたい」「自分のやりたいことを早く見つけて努力したい」といった前向きな声も確認できた。
社会の見通しに期待できないからこそ、自分自身がどう働きたいか、何を実現したいかを起点に、自律的にキャリアを切り拓こうとする若者たちの逞しい姿がうかがえる結果となった。
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