「鶴岡が生んだこの希望の火を絶やすことなく」スパイバー再始動 孫正義会長長女がCEO就任
クモの糸にヒントを得たバイオ素材の開発などに取り組んできた鶴岡市の「スパイバー」は1日、新体制での再スタートを発表しました。ソフトバンクグループの孫正義会長の長女がCEO=最高経営責任者を務め、事業の早期収益化を目指すことになりました。
鶴岡市に本社を置くバイオベンチャー企業「スパイバー」。1日朝も通常通り社員らが出勤する様子が見られました。
新年度スタートの1日午前、「スパイバー」は、ソフトバンクグループの孫正義会長の長女、川名麻耶氏がCEO=最高経営責任者を務める新生「スパイバー」として始動したことを発表しました。CEOの川名氏は「スパイバーがこれまで積み上げてきた構造タンパク質技術は、地球規模の課題を解決する極めて稀有な存在です。鶴岡が生んだこの希望の火を絶やすことなく、Spiberという〝大器〟を必ずや世界に誇れる完成形へと導いてまいる所存です」などとするコメントを出しました。
しかし、アメリカ工場の計画が円安などのコスト増加などで大幅な見直しを迫られ、おととし12月期はおよそ295億円の純損失を計上していました。
3月25日、鶴岡市で開かれた臨時の株主総会でスパイバーは、3月末付けで私的整理により清算され、事業支援を表明していた川名氏がスパイバーと同じ住所に2月に設立した新会社「CRANE」に事業譲渡することが承認されていました。
株主(当時)「頑張ってきたけれども世の中の情勢の関係で最後まで上手く行かなかったとほとんどがお詫びとこれからの話し。新しい事業としては次の会社に継続してもらえるということだった」
スパイバー関山和秀 元代表執行役「川名さんという非常に強力な支援者からのご支援を頂けることになりましたので、我々としても引き続きここで生まれた技術を社会に還元できる形にしっかり道筋をつけていく」
これまでスパイバーを立ち上げ人工繊維の開発を担ってきた共同創業者の関山和秀氏と菅原潤一氏は、ともに経営の一線からは退き、主席研究員として引き続き研究開発に当たります。
