24時間拘束なのに「9時間労働」扱い 宿直明けに「今出勤しました」と打刻させられる恐怖の現場

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人手不足が深刻な業界では、数字を合わせるために現場に無理を強いるケースが少なくない。投稿を寄せた40代男性は、派遣社員として金融機関のデータセンターで設備の維持管理を担当している。

そこでの「宿直勤務」の運用が、あまりにブラックだという。(文:篠原みつき)

宿直明けにそのまま「8:30に出勤を打刻」

男性の職場には、通常の日勤や遅番以外に「宿直」がある。その拘束時間は凄まじい。

「宿直勤務は朝8時30分〜翌8時30分の勤務なのにパソコンでの勤怠管理では8:30〜17:30で打刻入力します。宿直勤務なのに日勤勤務扱いです」

24時間拘束されているにもかかわらず、システム上は9時間労働として処理されるというのだ。会社側の言い分は「23時〜6時までは仮眠時間で、業務はしていないから労働時間に含めない」というもの。

当然、男性は「仮眠時間を含め待機時間は労働基準法上は労働時間に含まれます」と正論をぶつけた。宿直は、何かあればすぐに対応するよう拘束されている時間なのだから当然だ。しかし、返ってきたのは「当社の就業規定ですから受け入れて下さい」という、冷たい回答だった。

ちなみに、宿直1回につき4500円の手当が出ることになっているというが、問題はその翌日の扱いだ。

「翌日は明け休みではなく通常日勤勤務です。前日から宿直勤務しているのに翌8時30分に出勤をパソコンで打刻入力します」

24時間働いた直後に、何食わぬ顔で「今出勤しました」とシステムに入力させられるわけだ。「個人的にはこのような打刻入力は虚偽だと思います」という男性の指摘は、至極当然だろう。

なぜ、こんな手の込んだ偽装工作を行うのか。男性は「低賃金による人手不足」が根底にあると分析する。日勤の人数が契約上の規定を下回ると契約違反になるため、「宿直勤務をしていないことにして宿直勤務者を翌日の日勤勤務者に充当している」というのだ。

「このような会社は終わっていると思います」と断じる男性。法令遵守よりも「見かけの数字」を優先する組織に、心底うんざりしている様子だ。

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