「こけらおとしはサザンだった」あなぶきアリーナ香川 開館から1年を振り返る なにがどう変わったか にぎわいの創出は【香川】
あなぶきアリーナ香川(香川県立アリーナ)の開館から1年です。高松の街にどんな効果をもたらしたのでしょうか。そして、2年目の街づくりの展望は。専門家に聞きました。
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開業のインパクトは絶大 こけらおとしはサザン
(カウントダウン)
「3、2、1、OPEN」
(池田豊人香川県知事)
「香川県立アリーナ、開館いたします」
1年前のきょう、華々しく開館したあなぶきアリーナ香川です。
(池田豊人香川県知事 当時)
「多くの人が集う、交流のひとつの核になっていったらいいなと思っています」「次の香川の発展の一歩になったと思いますし、後から振り返ったときに『あの日がその一歩だったかな』と思えるように」
(式典に参加した県民 当時)
「『推し』にいっぱい来てほしい、めっちゃ来て欲しいです」
こけらおとしはサザンオールスターズのコンサートでした。
(サザンオールスターズのコンサートに訪れたファン)
「もう安泰やと思います、サザンがライブしてくれれば」
トップモデルも集結
さらに、トップモデルが集結した「TGC香川」も開催されました。
(TGC香川に訪れた人)
「(香川が)栄えていく感じがうれしいです」
「最高です」
音楽フェスも充実していきました。
(訪れたファン)
「県内でもこういう素晴らしい施設ができたんだなと感動しています」
「香川県が都会になったなと思って、アリーナでライブすることによっていろんな県から来てもらえるのかなって思います」
「最高で~す」
香川県の新しい体育館として、202億円をかけて建設されました。中四国最大級の1万人を収容可能。コンサートにスポーツに、民間企業の力を借りながら地域のにぎわいを創出します。開業1年目のインパクトは大きいものでした。
(JR四国四之宮和幸社長 きょう2月24日の会見)
「サザンのこけら落としのコンサート以降ですね、この1月末から2月、大きなアリーナでのコンサート等々で(あわせて)7万人のお客様がご利用いただいたというふうに試算しております。当社の決算に影響します収入としてはだいたい1億円程度」
香川県は、この1年アリーナを活用した夜型観光推進にも力を入れてきました。昨年12月に開催したクリスマスマーケットには、実行委員会の発表で45万3000人が来場。最大で33億4000万円の経済波及効果があったと試算します。
何もなかったサンポートに人を呼び込む効果が
専門家は次のように評価します。
(香川大学経済学部 西成典久教授)
「これまで(高松)駅周辺というのは、サンポートが整備されたけど何もなかったという、そういう認識が(香川)県内の人には特にあったと思うんですね。特に遊びに行くところもないし。ところが(高松)オルネもできて、大学もできてアリーナもできて、ガーデンプロムナードもできて。駅に降り立ったときに『明るくなった』と皆さんが言っています」
こう話すのは、香川大学の西成典久教授です。都市計画、街づくりの専門家です。
(香川大学経済学部 西成典久教授)
「人流が変わったんですよね。人の流れが一気に海の方向、瀬戸内海のほうに向けて、アリーナができたことで変わっていった。それが非常に明るい雰囲気をつくり出しているし。実際に街の波及効果、経済的な波及効果も含めて、非常に大きな存在だったと思います」
アリーナ周辺で話を聞こうと実際にサンポート地区を先週取材してみると、平日の午後、散策を楽しむ人の姿がありました。
(長野から)
「長野から来たので、海がすごくきれいだったり、島が見えたりするので、癒されました。これから仕事なんですけど頑張れそうです」
(訪れた人)
「よく散歩に来るんですけど、観光客の人もすごく増えたと思いますし、瀬戸芸があったりとか、そういうので昨年もすごく観光客の人が来てにぎやかになったので、それがずっと続いてくれたらいいなと思います」
商店街で話を聞くと、高松駅から少し離れた商店街でも、アリーナで大きなイベントがある日は、人の流れが3割増えているといいます。
(商店主)
「人通りも増えましたし、県外の客が、四国外、岡山、広島とか関西もだいぶ増えた印象で。商店街自体がにぎやかになっていてうれしいですね」
1年目の勢いをどう維持拡大するか 真価問われる2年目へ
池田知事は2月県議会でこう述べました。
(池田豊人香川県知事 2月19日県議会)
「サンポート高松地区から中心市街地へ取り組みを広げ、回遊性と滞在性を高め、にぎわいが波及するよう」
池田知事は、総額5222億円の新年度予算案を2月議会に提出。「にぎわい創出」を柱のひとつとし、重点的に予算を配分しています。
アリーナ東側のハーバープロムナードと呼ばれる緑地に多目的広場を整備するなど、海辺の空間の活用を検討。また「まちなか直行バス」の社会実験、そして商店街に向けて歩きたくなる空間の整備など、中心市街地のプロムナード化に取り組むとしています。
西成教授も「プロムナード化」は街づくりのカギになると話します。
(香川大学経済学部 西成典久教授)
「プロムナード化は単に街のにぎわいだけじゃなくて、医療とか福祉とか、場合によっては若者流出ですとか、そういったところにも影響を与えうる、非常に効果の大きい政策だと思います。そのためには空間のデザインですとか、グリーンを街中に入れていって気候変動にも対応していく、そういうこれからの世の中でいま課題となっているところを、仕組みを改善する、重要なところがこのプロムナード化にあると思っています」
アリーナを核としたにぎわいをどこまで広げられるのか。真価が問われる、開業2年目です。
(スタジオ)
ー来月(3月)15日には、このアリーナを発着とする「かがわマラソン」が初めて開催されます。また、コンサートでは、来月(3月)、音楽フェス「ハローアリーナ」が開催されます。今年はさらに福山雅治さん、B,z、ミスチル、ドリカムと、ビッグアーティストのコンサートが控えています。
県は、高松の中心市街地のプロムナード化に向けた環境整備だけでなく、サンポートのにぎわいを全域に波及させるための県内周遊型ツアーや、アートを巡るバスツアーなどを企画するほか、県外への情報発信を強化する方針です。
