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フラットプレーンクランク採用

メルセデスAMGは、最高出力600psを超えるハードコアなV8搭載『CLEクーペ』の発売準備を進めている。

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この高性能モデルは、AMGの限定車シリーズ『ミトス』の第2弾となる。ミトス第1弾は、『SL 63』をベースにして2024年に発売された『ピュアスピード』だ。


『CLE』ベースで開発中のプロトタイプ    メルセデスAMG

現在、スウェーデンでプロトタイプによる冬季テストを実施中であり、今年後半に限定生産が開始され、2027年に納車開始予定である。

ベースとなるのはミドルサイズクーペのCLEだ。最新型『C 63』に搭載された4気筒プラグインハイブリッドが物議を醸した経緯を受け、ツインターボ4.0L V8エンジンを採用する。

このエンジンはモータースポーツ由来のフラットプレーンクランクを使用したもので、1月29日に発表予定の改良型『Sクラス』にも搭載される予定だ。

Sクラスでは、このV8エンジンにより最高出力530ps以上、最大トルク76kg-mを発生するとされる。しかし、比較的軽量かつ性能重視のCLEでは、出力は650ps超、トルクは81.5kg-m超となる見込みだ。

現行CLE 53(ターボチャージャー付き3.0L直列6気筒、450ps、57kg-m/バーブースト時61.2kg-m)から大幅な向上となる。

このパワーアップにより、0-100km/h加速タイムは4.0秒を楽に下回り、最高速度も300km/hに迫ると予想されている。

シャシーとエアロも大幅強化

クランクシャフトをフラットプレーン(2020年のAMG GTブラックシリーズで初採用)へ切り替えることで回転質量を低減し、高回転化、よりシャープなスロットルレスポンス、効率性の向上を実現する。

さらにエンジンパッケージのコンパクト化を可能とし、CLEのようなミドルサイズ車への搭載も容易になる。エンジンベイ構造の大幅な設計変更は必要としない。


『CLE』ベースで開発中のプロトタイプ    メルセデスAMG

CLEのシャシーは、出力増に対応するため大幅な改良が施される見込みだ。

詳細情報は未確認だが、プロトタイプは現行CLE 53よりもワイドなフロントトレッドとホイールオフセット、低めの車高を備えていることがわかる。これは従来、AMGのブラックシリーズモデルにのみ施されてきたものと同水準のチューニングだ。

こうした新設計のシャシーを包むのは、サーキット向けに研ぎ澄まされたエクステリアだ。プロトタイプでは、新しいフロントグリルと、多数の冷却用エアダクトやカーテンを装備しているようだ。さらに、前後ホイールアーチの拡大とカーボンファイバールーフの存在も確認できる。

プロトタイプには、ダウンフォース強化を目的とした大型リアウィングも備わっている。リアディフューザー周辺も変更され、CLE 53の円形テールパイプから4つの台形テールランプに置き換えられている。

価格や生産予定台数は後日明らかにされる予定だが、非常に高価で限定的なものになるだろう。参考までに、SLベースのピュアスピードの価格は66万4000ポンド(約1億4000万円)、生産台数は250台のみだった。