Windowsも使える。「3つのOSを詰め込んだクレイジー・スマホ」はここがスゴイ
ケルベロスといったものか、鵺といったものか…。
「NexPhone」は、スマートフォンでありミニPCという、とんでもないコンセプトの製品です。モバイルでも使えますし、モニターにつなげばPCとしても使えます。
スマホOSとPC OSが共存しているのが最大の特徴です。Android、Linux、そしてWindows 11と3つのOSをネイティブに使い分けられる設計になっています。
本気でスマホとPCを両立させようとしている希有なガジェットなのです。
マルチブート設計になっている
NexPhoneの魂と言えるのが、マルチブート機能を備えたNex OS(独自開発)。Android 16、Linux(Debian)、Windows 11 on Armの3つをQualcomm QCM6490(チップセット)上でネイティブに動作させます。仮想マシン上でエミュレーションとかではありません。
Microsoftが定めるWindows 11 on Armの要件にきちんと準拠しており、外部モニターに接続すれば「Windows 11 ミニPC」として動作します。かつ当然のように「Windowsスマホ」としても使えるのが恐ろしい。PC用のWindowsをスマホの小さな画面でも操作しやすいように調整したUIが用意されています。実際に動作している様子は、YouTubeで公開されているハンズオン動画で確認できます。
Androidアプリをデスクトップモードで動かしつつ、フル機能のLinuxデスクトップを同時に起動することもできます。この場合に特筆すべきなのは「フォルダ共有」。Androidで保存したファイルを、Linux側でも操作可能です。Windowsは独立したパーティションに入っているそうで、この機能はAndroid・Linuxの特権となっています。
Androidとのデータ共有を活用したデスクトップ体験ができるのがLinuxで、WindowsはAndroidとは独立気味に使うイメージだと思います。
スペック面:使われているチップセットが特殊
「3つのOSを動かす」という無茶を産業用に設計された特殊なチップセットが支えているのが、スペック面では特徴的です。
一方それ以外は「ミッドレンジAndroidスマホ」って感じ。
メモリは12GB・ストレージは256GB(microSDで+512GBできる)・バッテリーは5,000mAh。カメラはソニー製のイメージセンサーを採用し画素数は64MPとなっています。ディスプレイは6.58インチの液晶(解像度は1080×2403)で、リフレッシュレートは120Hzです。
過不足なさそうには見えますね。
タフネスデザイン、エルゴノミクス設計
デザイン面では、背面の円形カメラバンプが指にかかり、保持力を高めるエルゴノミクス設計を採用しています。
耐久面はMIL-STD-810H(米軍調達規格)に準拠、いわゆるミルスペックです。IP68/IP69Kの防水・防塵性能を備えており、落下や衝撃、極端な温度変化にも強くなっています。
一言でまとめると「ケースをつけずにポケットに放り込んで、どこへでも持ち出せるスマホ兼ミニPC」って感じです。属性多すぎる。
価格は549ドル(約8万4800円、うち199ドルは予約金として先に支払う)となっています。独自要素の塊の割に高いわけじゃないのは謎です。
Source: NexPhone, Android Authority
