「親を大事にしろ」人はそう、口を酸っぱくして言うけれど。生まれてくる親を、子は選べない。名誉や金にすがった親の“自己愛”の犠牲となった、上流階級の子どもたち。代々続く地方開業医の娘として生まれた七海(31)も、そのうちの一人であった。父の死をきっかけに、母は本性をあらわした。そんな母との関係に苦悩する女の、“幸せをかけた闘い”が幕をあけるー。父の死後、少しずつ様子がおかしくなっていく七海の母・真由美。