車検も重量税も不要で楽しめる “軽”より小さいクルマ! 大きなラジコンカー? 小さなレーシングカー? 「ICOMA」のオーダーメイド・ミニカー「セルフメイド」とは?
製作者の「夢」が詰まった特別な一台
こんにちは! 最先端の技術や工夫が投入された、先進モビリティにワクワクの近藤スパ太郎です。
「おもちゃのこころでミライをつくる」を掲げるベンチャー企業「ICOMA(イコマ)」が、ジャパンモビリティショー2025「Tokyo Future Tour 2035」に出展していますが、おもちゃが乗り物になったような、ワクワクする車両が沢山ありました。

【画像】超カッコいい! これがオーダーメイドミニカー「セルフメイド」です(26枚)
ICOMAといえば、スーツケースサイズに四角く折り畳みができる(トランスフォームする)原付の電動バイク「タタメルバイク」が知られています。
代表の生駒崇光さんは、変形ロボット玩具 “トランスフォーマー”のプロダクトデザイナーの経歴を持つ方で、そんなICOMAには奇抜な発想と、ただならぬ製作熱意を持つエンジニア達が集まっています。また、トヨタ「boost me」の開発に携わるなど、活躍の場を広げています。
ケーターハムとラジコンが大好きな、現在ICOMAチーフメカニックの豊永大空さんもその一人。 ICOMAの入社前にコツコツと1年かけて、ミニカーの「セルフメイド」を趣味のDIYで作ってしまいました。
おもちゃが大きくなったようなこの車両を商品化して! という声があり、個人の趣味の車両にICOMAのノウハウを投入してブラシュアップして、オーダーメイド販売されることになりました。
ベースとなったセルフメイドは、フレームやサスペンションアームなどを豊永さんが設計・製作し、バイクのエンジンやパーツなどを流用して組み上げ、その後日本一周の旅へ。 その後もツーリングや普段の買い物、ICOMAへの通勤などに使って、現在は4万6600キロ以上を走行し、高い耐久性も実証された、世界で一台の豊永さんの愛車です。
現在はホンダ「NSR50」のエンジンを搭載した青いナンバーのミニカー登録。ミニカーは総排気量が20cc超50cc以下、または定格出力0.25kW超0.6kW以下の原動機が搭載された三輪以上の一人乗りの自動車で、法定最高速度は60 km/hです。
こんな小さなミニカーで、5万キロに迫る走行距離を持つ車両は、おそらくこのセルフメイドだけではないでしょうか。
これをベース車両にして、ICOMAがデザインやスペックをブラッシュアップし、より乗りやすく仕上げた参考車両を今回展示しました。
例えば、もともとは、モンキー(50ccのバイク)の社外ホイールを装着していましたが、デザイン性と軽量化を向上させるために、キャストホイールに変更。好みにあわせて10インチと12インチから選べるようにしました。また、カヤバ製のサスペンションに変更することで走行性能を向上させています。
他にもコックピットの乗り降りをしやすくするために、フードを開閉式に仕様変更。フードデザインもよりスタイリッシュになりました。豊永さんの仕様ではアルミ製でしたが、ICOMAが得意としている3Dプリンターでの樹脂形成。
紫外線で劣化しにくいASA(アクリロニトリル・スチレン・アクリレート)樹脂を使用して裏側をFRPで補強し、軽量化と強度を両立させています。スカイブルーのカラーはラッピングのため、張り替えれば車両のイメチェンが可能……などなど、他にも多数のICOMAの技術やノウハウを投入しています。
オーナーの希望に合わせた「完全オーダーメイド」
ICOMAの製品開発手順は特徴的で、先ずはおもちゃを作って立体的な視点から検証。今回は実車を基に1/6サイズのラジコンモデルを作って走らせて検討したそうです。
ボクもシートに座ってみました。先ずはフードを開けてコックピットの計器類を上げ、ハンドルを外して乗り込みます。

カーボンファイバー製のシートは小柄な豊永さん専用に作ってあり横幅が狭いのですが、着座すると車両と自分が一体化したようなホールド感がありました。
乗り込む際は、アクセルやクラッチ、ブレーキがある足元を先に入れる仕様で、少々乗り降りしづらいですが、着座した後は操作しやすい設計になっています。
そして、計器類とフードを下げてハンドルを取り付け、ハンドル位置を自分にあわせてエンジンを始動すれば走行可能です!
走り出すまでの手順が多いことも、走るための儀式のようで、楽しい要素ですね。
シートからの視界はとても低く、しかもシングルシートで車両の真ん中で操縦するため、気分はレーシングマシンそのもの。コックピットから、フロントタイヤやサスペンションの働きが見えることも、ワクワクしますよね。
もちろん完全なオーダーメイド販売ですので、オーナーの希望に合わせた作製が可能です。今はエンジンを搭載していますが、ICOMAが得意とするモーターとバッテリーを搭載したEV化にも対応し、規定内であればサイズの変更も可能です。
「おもちゃのこころでミライをつくる」を掲げるICOMA。世界でたった一台の自分専用のセルフメイドは、製作を依頼する時からワクワクする、まさしく「大人版の乗れるおもちゃ」ですね!

