社労士・たかこ先生「社会保険料を10割国が補助してくれる“神制度”が爆誕しました。」

YouTube動画「【実質負担0円⁉︎】社会保険料10割国が補助してくれる“神制度”が爆誕！」にて、社労士のたかこ先生が、パートタイム労働者の“働き控え”問題や社会保険制度の最新動向について解説した。

動画冒頭で、たかこ先生は「働くのを抑えるっていうパートさんを説得させるための施策は2つある」と、今年7月から始まる助成金と新たな補助制度の重要性を強調。社労士ならではの視点で、企業側・パート双方に与えるインパクトを詳細に語った。

話題の「106万円の壁」撤廃を受けて、今後は週20時間未満の“新たな壁”が生まれ、ますますパートの働き控えが増えかねない状況を懸念。「人手不足が加速するなか、企業としては『どんどん働いてほしい』のに、肝心のパートさんが働く時間を抑えてしまうジレンマが深刻」と現状を指摘し、その対策として2つの新制度を解説した。

1つ目の施策は、2024年7月1日開始の「キャリアアップ助成金・短時間労働者労働時間延長支援コース」。この助成金は「短時間勤務のパートさんの所定労働時間を5時間以上増やす」「労働時間や賃金を段階的に上げる」など4つのパターンがあり、小規模事業者なら1人最大75万円まで申請可能と説明。「助成金で採用力や定着率を強化しながら、社会保険加入が進むのは大きなメリット」と語った。また、大企業も人数制限なく対象となる点について「『大企業も対象』って珍しい」と、“今だけ”のチャンスであることを強調した。

2つ目は2026年10月スタートの新たな「社会保険料肩代わり制度」。たかこ先生は「国が会社が肩代わりした社会保険料の全額（従業員分のみ）を3年間保証してくれる、まさに“神制度”」と力説。対象は従業員50人以下（法人の場合）の中小企業で、該当労働者の年収が151万円未満の場合に限るが、「手取りが減らないなら社会保険に入りたいパートさんも増える」と、働き控え問題の切り札となりうる可能性を示した。

動画の締めくくりで、たかこ先生は「今の2つの制度は国が支援するからこそ積極的に活用すべき」と再度推奨。「遅かれ早かれ、働き控えパートにも社会保険加入が不可避な時代が来る。国の支援を上手に使って先手を打つのがイチバン」と経営者へメッセージを送った。