化学系YouTuberがDr.STONE実験を実演！ ペットボトルキャップを熱分解で燃料生成　衝撃の一部始終

サイエンスアーティスト・市岡元気先生が、自身のYouTubeチャンネルに公開した動画『ペットボトルキャップからガソリンをつくってみた　Dr.STONE実験』で、家庭ごみの代表格であるペットボトルのキャップからガソリンを作り出すという驚きの実験に挑戦している。

動画の冒頭で元気先生は、「今日はこのペットボトルの蓋を分解してガソリンを作っていきましょう」と宣言。その原理については「やり方としては、これを熱して、出てきた蒸気を冷やせばという簡単なもの」と説明し、実験を開始した。

まず、キャップを細かく砕く工程から始める。本来は石を粉砕するための「ハンマークラッシャー」を使用する予定だったが、機械の奥にキャップが詰まるというハプニングが発生。「あ、わかった。もうちょっと細かくしてから入れればいいんだ！」と、元気先生は手作業でさらに細断し、再挑戦の末に見事粉末状にすることに成功した。

続いて、粉砕したキャップを金属製の筒に詰め、分解を促進する触媒としてゼオライト（沸騰石）を投入。安全に配慮し、金属管をカセットコンロで加熱しながら、発生した蒸気を氷水で冷却する装置を組み立てた。

「（先行研究によると）500℃くらいで分解されて、こう蒸気が出てくる」「出てきた蒸気が冷やされて液体となり、管の中に残る」と元気先生は、熱分解と蒸留の仕組みを解説しながら、約1時間加熱を続けた。

1時間後、冷却管の内部を確認すると、「なんかちょっと底に液体が少し溜まっております」とコメント。取り出した液体は白濁しており、「くさっ、もうガソリンの香り、匂いが…」と、その強い刺激臭に驚きを見せた。

最後に、生成された液体に火を近づけると勢いよく炎上。「おー！ガソリン！ペットボトルのキャップからガソリンが出来ました！」と、元気先生は実験の成功を喜んだ。

身近なプラスチックごみが燃料に変わる可能性を視覚的に示したこの実験は、科学の面白さと資源再生への関心をかき立てる内容となっている。ただし、元気先生は動画内で「良い子は真似しないように」と注意を促している。