ウォーキングと聞くと、公園や遊歩道をイメージする方が多いかもしれません。しかし、天候に左右されず、快適な環境で歩ける場所のひとつにショッピングモールがあります。普段の買い物にエクササイズをプラスするアイデアを、ウォーキングインストラクターの朝倉真弓さん(現在50代)が語ります。

買い物ついでの「ウォーキング」でエクササイズ

「ウォーキングを習慣にしよう!」そう意気込んで始めたものの、寒さや暑さ、忙しさを理由に続かない…。そんな経験がある方も多いのではないでしょうか?

【写真】バッグを持って歩くときは、この姿勢で!

健康のためには、無理なく続けられる運動が大切。そこでおすすめなのが、日常の買い物をエクササイズに変える方法です。最近では、大手ショッピングモールが「モールウォーキング」を推奨しています。私が考えるモールウォーキングのメリットは以下です。

●定期的に訪れる場所で行える

ネットスーパーですべてまかなう生活でない限り、日々の買い物などでスーパーやショッピングモールに定期的に足を運ぶという人がほとんどだと思います。その時間を上手にエクササイズに結びつけることができれば、時間の無駄もありません。

●フラットな通路だから安心&つらくない

ショッピングモールの最大の利点は、寒い冬でも暑い夏でも、雨の日だって快適な環境で歩けること。また、フラットな通路が続くため、転倒やケガのリスクも抑えられます。

私は、買ったばかりの靴を長時間履く前の慣らしとして、ショッピングモールや百貨店で履き替えて歩いてみることをおすすめしています。外の道のようなデコボコやマンホールの穴などがないので、ヒールの高い靴を履き慣らすのにも最適です。

●ウォーキングウェアや専用シューズが不要

モールウォーキングを推進しているサイトを見ると、ウォーキングウェアを着てバッグを持たずに颯爽と歩いています。それもすてきなのですが、私は普段の街歩きの装いで、美しく歩く練習になることがモールウォーキングの魅力だと考えています。

普段の服装でエクササイズ効果を高めるコツ2つ

買い物をしながらのウォーキングでも、姿勢や歩き方を意識するだけで、エクササイズ効果が大きく変わります。次のようなポイントを意識して歩いてみましょう。

●1:バッグを持っていてもデコルテを開く

首筋から胸の上部はデコルテと呼ばれています。私はウォーキングレッスンのときに「デコルテまでが顔だと思って歩きましょう!」と呼びかけていますが、バッグを持っていても猫背にならないようにデコルテを開く意識で歩くと、美しい姿勢をキープしやすいです。

バッグは手提げでも肩かけでも構いません。手提げの場合は、手の人差し指側ではなく小指側で持つと、よりデコルテが開きやすいです。また、片方に重心が偏らず一見体によさそうなリュックですが、後ろにずり落ちないように知らず知らずのうちに巻き肩になりがちなので、注意が必要です。

どんなバッグを持つ場合でも、「デコルテまで顔」を合言葉によい姿勢をキープして歩いてみてください。

●2:ヒールに体重を乗せて歩く

パンプスなどのヒールが高い靴を履いた場合、前のめりな姿勢でヒザを曲げて歩いてしまう人が多いです。

つま先に体重を乗せて歩くのではなく、ヒールの真上にあるかかと側にも体重を乗せて、足裏全体で歩くことを心がけてみてください。それだけでお腹の奥にあるインナーマッスルに力が入り、ヒザを曲げずに歩くことができるようになるはずです。

「少し遠回りして歩く」ことから始めてみよう

ウォーキングは「続けること」がなによりも大切だと私は考えています。まずは、次の買い物の際に「少し遠回りして歩く」ことから始めてみましょう。

いつもの買い物の前にモール内を一周歩いてみるなど、売り場に直行していたのを“あえて”遠回りしてみるだけでも違います。その際、「次の角まで早歩き」「次はバッグを持つ手を変えてみる」など、ゲーム感覚で目標を決めて歩くと飽きずに続けられると思います。

モールウォーキングの唯一のデメリットは、すてきなものを見つけてつい無駄遣いをしてしまう可能性があること(笑)。その点だけは気をつけて、楽しみながら健康のための新習慣を試してみてください。