訪米中の柯台北前市長「総統は米中間の意思疎通の架け橋になるべき」

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(ニューヨーク中央社)野党・民衆党主席(党首)を務める柯文哲(かぶんてつ)前台北市長は11日、出馬を表明している来年1月の次期総統選挙に関し、台湾の総統は中米対立の駒になるのではなく、中米の意思疎通の架け橋の役割を担えるよう望む考えを示した。訪問先の米ニューヨークで在米の支持者との親睦会に出席した際、参加者からの質問に対して述べた。

柯氏は8日から3週間の日程で訪米している。この日の親睦会には在米台湾人約200人が出席した。

柯氏は、もし総統に当選すれば、両岸(台湾と中国)交流を促進すると表明。米中間の架け橋になる考えを示した上で「われわれはもちろん米国側に立つ。だが中国とも険悪な関係にはしない」と語った。

総統選に向け、与党・民進党の頼清徳(らいせいとく)党主席(党首)とタッグを組む可能性について聞かれると「なぜわれわれと組む必要があるのか。(可能性は)ないだろう」と話した一方で、最大野党・国民党の指名獲得を目指している鴻海(ホンハイ)精密工業の創業者、郭台銘(テリー・ゴウ)氏とのタッグの可能性に関しては「成り行きに任せる」と含みを持たせた。だが、郭氏が中国に置く企業に150万人もの従業員がいることに触れ、この問題を解決する必要があるとも語った。

両岸問題に関しては「戦争を求めず、戦争を恐れず、自ら進んで挑発することはしない」とする原則を改めて表明。台北市長在任中、台湾では防空壕が真剣には作られておらず、防空演習「万安演習」も見せかけだけのものが多いことに気付いたとし、「国家の前途を敵の善意に委ねてはならない。しっかりとした準備が必要だ」と戦争への備えの重要性を訴えた。

(尹俊傑/編集:名切千絵)