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ハンサムなスタイリングが人気のSUV

2011年に発売された初代ランドローバー・レンジローバー・イヴォークは、ハンサムなスタイリングで人気を博した。ただし、信頼性には若干の不安があったことも事実だ。

【画像】スタイリッシュさに惹かれる レンジローバー・イヴォーク 初代と2代目 各レンジも 全128枚

先代譲りのルックスをまとった2代目は、2019年に発売。洗練度を増したボディの内側には、よりパワフルで高効率なエンジンが搭載されている。技術的な進歩も得ていた。中古車としても、魅力的なモデルに数えられる。


ランドローバー・レンジローバー・イヴォーク P300e(2代目/英国仕様)

パワートレインのラインナップは、英国仕様の場合はかなり幅広い。当初は排気量2.0Lのガソリンターボとディーゼルターボに、それぞれ3段階の最高出力が与えられていた。基本的にグレード名の数字がそのまま馬力を表しているから、理解はしやすいだろう。

ガソリンターボでは、P200が200ps、P250が250ps、P300が300psとなる。さらに、駆動用モーターとバッテリーを搭載したプラグイン・ハイブリッド(PHEV)、310psを発揮するP300eも追加されている。

ディーゼルターボはD150とD180、D240という設定だった。2020年に構成が2段階へ見直され、D165とD200へパワーアップしている。

駆動方式は、D150とD165が前輪駆動となるが、それ以外は四輪駆動。トランスミッションは、前輪駆動モデルを除いて9速ATが組み合わされている。

装備はベースグレードでも充実

上級SUVらしく、サイズはコンパクトでも装備は極めて充実している。英国仕様のベースグレードでも、デュアルゾーン・エアコンにオートライト、オートワイパー、前後のパーキングセンサー、フロント・シートヒーターなどが備わる。

インフォテインメント・システムは10.0インチのタッチモニターで、アップル・カープレイとアンドロイド・オートに対応。バックカメラも標準だった。2020年以降は、360度俯瞰カメラにアップグレードされている。


ランドローバー・レンジローバー・イヴォーク P300e(2代目/英国仕様)

ミドルグレードのSでは、18インチのアルミホイールにレザーシートを獲得。インフォテインメント・システムは、より高機能なピヴィ・プロが実装される。

SEでは、さらに20インチ・ホイールとモニター式メーターパネルが与えられ、HSEではハイエンドなメリディアン・サウンドシステムとアダプティブ・クルーズコントロールが付く。Rダイナミックを指定すれば、容姿もスポーティーなものへ改められる。

レンジローバーとして、イヴォークのトップグレードにも据えられたのがオートバイオグラフィー。21インチ・ホイールにアダプティブLEDヘッドライト、パノラミック・グラスルーフなど、全部乗せ状態になる。

唸らされるほど洗練されたドライビング体験

ドライビング体験は、エンジンに関係なく唸らされるほど洗練されている。高速道路を走っても、風切り音やロードノイズなどは皆無に近い。乗り心地は、18インチ以下のホイールの方が若干ベターだ。

路面状態を問わず、グリップやトラクションも優秀。ランドローバーだから、オフロード性能も侮れない。


ランドローバー・レンジローバー・イヴォーク P300e(2代目/英国仕様)

運転席からの視界は、前方と横方向は良好。リアピラーが太くリアガラスが狭いため、後方は少し褒めにくい。標準のパーキングセンサーとバックカメラが役に立つはず。インフォテインメント・システムは、先代からの進化が明らか。直感的で理解しやすい。

インテリアの質感は高く、自然素材のテキスタイルを用いたオプション・パッケージなども用意されている。スリークなルーフラインながら、車内空間は前後ともゆとりがある。荷室も大きく、ゴルフクラブ・ケースの運搬も問題ない。

リアシートの背もたれは、40:20:40の3分割式。フラットな広いフロアが出現し、大きな荷物も許容できる。スタイリッシュな見た目以上の実用性を備える点も魅力だ。

トリムグレードとスペック

ベースグレードでも装備に不足はないが、Sグレードにはピヴィ・プロのインフォテインメント・システムなど、有用なアップグレードが施される。20インチ・アルミホイールで足もとを彩るが、乗り心地への影響は小さいと考えていいだろう。


ランドローバー・レンジローバー・イヴォーク P300e(2代目/英国仕様)

知っておくべきこと

英国の中古車市場では、エントリーグレードのレンジローバー・イヴォーク D150で2万5000ポンド(約400万円)から。2020年から2021年式では3万ポンド(約480万円)へ上昇する。現行モデルということで、まだ価格は高めだ。

燃費は、ディーゼルターボで15.0km/L近くは得られる。ガソリンターボの場合は、グレードを問わず11.0km/L程度。PHEVのP300eの場合、カタログ値は66.9km/Lがうたわれている。


ランドローバー・レンジローバー・イヴォーク P300e(2代目/英国仕様)

購入時に気をつけたいポイント

リコール

2代目レンジローバー・イヴォークには、幾つかのリコールが報告されている。エアバッグと緊急連絡サービスのシステム、燃料リターンホースの品質、リアシートのシートベルト・アッセンブリーに関わるものが英国での内容となる。

電圧48Vの電気系統についても、トランジスタの不具合を招く可能性があるという理由でリコールが出ている。中古車を購入する場合は、すべて対応済みかどうかディーラーで確認したい。

全般的な信頼性


ランドローバー・レンジローバー・イヴォーク P300e(2代目/英国仕様)

信頼性はあまり高くない。AUTOCARの姉妹サイトの調査では、ファミリーSUVのカテゴリーで39モデル中36位にランク付けされている。すべての装備や機能が正常に動くか、予め確かめたい。

英国編集部の推しチョイス

ベスト:P300e

2代目レンジローバー・イヴォークでは、PHEVが最速。0-97km/h加速を6.1秒でこなす。市街地は滑らかに、高速道路ではたくましく走ってくれる。駆動用モーターだけで走れる距離は、最長54kmが主張されている。

ワイルドカード:ヒョンデ・ツーソン

実用性に優れた同クラスのSUV。レンジローバー・イヴォークの中古車価格で、ピカピカの新車を狙える。信頼性もクラス1位に輝いている。ブランドやスタイリングの訴求力は別だけれど。


ランドローバー・レンジローバー・イヴォーク P300e(2代目/英国仕様)