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回転寿司店で「イタズラ」と呼ぶには悪質すぎる行為をうつした動画がネットで拡散した問題で、該当の事案が発生したとみられる「はま寿司」は1月13日、弁護士ドットコムニュースの取材に対して、警察に相談したことを明らかにした。

問題の動画は複数あり、他人の注文したレーン上のすしを食べたりするものだ。

はま寿司の広報担当者は「弊社のビジネスモデルの根幹を揺るがすもので到底許せない。毒物が入れられたら殺人事件にもつながるようなもの。重く受け止めている」との考えを示した。当事者から謝罪はまだないという。

●「人の注文したすし」を横取りして食べた映像

2023年1月に入ってからSNSなどで広まってるのは、若い男性客が、回転寿司店のレーンを流れてきたすし2貫のうちの1貫を箸でとって食べてしまう様子を撮影したものだ。皿を運ぶ台には「注文品」と書かれてあり、他の客の元に移動中であることがわかる。

この動画には「おいしそうだったので食べちゃいました」「#人の注文」などと書かれてあった。すでに元の動画は削除されているが、拡散は続いている。

はま寿司の担当者は1月13日、取材に「1月12日に警察へ被害の相談に行きました」としている。

問題の動画でうつる店舗が、はま寿司であるとは断言できないものの、レーンの形状などをみて、総合的には同社の可能性が高いと考えているという。

●「到底容認できない」毒物が入れられたら重大事件につながる

「警察は、動画の内容だけではまだ個人を特定できるものではなく、すぐに捜査に動くことはできないということでしたが、今後同じようなことが起きれば準備していただくとの旨を相談できました。

今回のような行為を、会社として到底容認できません。模倣されることによって、ビジネスモデル自体が揺れ動いてしまうもので、非常に重く受け止めています」(担当者)

飲食店は客の安全を守らなければいけない。動画の行為は、その根幹を揺るがすようなものだ。そもそも他人が注文した料理にこっそりふれる行為もマナー違反だろう。

「これは個人的な見解ですが、毒性の高いものが混入される可能性もないわけではありません。ひどければ殺人につながるものもありえます」

当事者からは会社に謝罪や連絡はまだないという。