45歳で高校入学!「見た目はおじさん。気持ちは16歳」遅れてきた青春物語

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“激レア”な体験を実際にした「激レアさん」をスタジオに集め、その体験談を紐解いていく番組『激レアさんを連れてきた。』。

7月11日(土)の放送では、45歳にして二度目の青春を全力で楽しんだ男性を紹介した。

「もう一度、青春を謳歌したい」「あのころに戻ってやり直したい」と、誰もが一度は頭のなかで描いたことがあるだろう。

現在57歳のイシガミさんは、そんな妄想を本当に実現してしまった人物。なんと今から12年前、45歳で高校に入学し、遅れてきた青春を全力で謳歌したのだ。

もともと漁師の家に生まれたイシガミさんは、17歳で家業を継ぎ、結婚もして子宝にも恵まれ、堅実な人生を歩んでいた。

だが実は、高校2年生のときにカンニング事件を起こし、退学処分を受けた過去をずっと引きずっていたという。

「あれさえなければ」という後悔と「まだまだ行きたかった」という心残りを30年近くもちつづけ、「いつかチャンスがあったら(もう一度高校に)行こう」と思っていたイシガミさん。

やがてその気持ちが高校への猛烈な憧れへと変わり、ついに全日制の高校受験に挑むことになる。

受験先に選んだのは、水産関連の職業を目指す将来有望な生徒が集まる水産高校。今度はカンニングすることもなく、見事試験をパスして合格をつかんだ。

そして、もう二度と不真面目な高校生活を送らないよう、「休まない、遅刻しない、居眠りしない」というルールを自らに課し、漁師をつづけながら青春時代を全力で楽しむ覚悟をもって入学式に臨んだ。

ところが、念願の高校生活は思っていたようには進まなかった。16歳の同級生たちと、到底埋めることのできないジェネレーションギャップがあったからだ。

◆年齢差約30歳差!同級生の反応は…

10代の少年少女のなかで、ただひとり45歳で参加した入学式。イシガミさんは“先生”と勘違いされるなど、さっそく周りから浮いてしまう。

さらにホームルームでは、「見た目はおっさん。気持ちは16歳。よろしく!!」と元気よく挨拶していじってもらおうとするが、年齢差約30歳差の同級生に教室はザワザワ…。

結果、いじられるどころか話しかけられることもなく、地獄の高校デビューとなる。

スタートダッシュに失敗したイシガミさんは、その後もなんとか同級生たちとの距離を縮めようと奮闘するが、ことごとく失敗。思い描いていた”キラッキラ”の高校生活とは程遠い日々を過ごしていた。

そんななか、入学して半年ほどたったころ、漁師の実習授業がきっかけで事態が好転する。

当時、漁師歴20年以上だったイシガミさんは、教えてくれた先生より何事もスムーズにできたため、漁師を目指す同級生たちに「おっちゃん、はやいやん!」と羨望のまなざしで見られたのだ。

このことを機に、「イシガミさん」という呼び名が「おっちゃん」に、敬語がタメ口に変わり、徐々にクラスになじめるように。

イシガミさんは、経営していた民宿で“お泊り会”を主催し、みんなでサーフィンやカラオケを楽しんだり、同級生のコイバナにアドバイスして仲を取り持とうとしたり、大人だからこその経験や知識を生かして、クラスの人気者になっていった。

その後、漁師の本業が忙しく、2度留年したこともあったが、入学当初に誓った「もう二度と同じ過ちは繰り返したくない」という信念を貫くために、通信制の高校に転校し、50歳でようやく高校を卒業。

長年夢に見た卒業証書は、宝物として大切に保管しているという。かつての失敗と後悔があったからこそ、学校の誰よりも学生生活をエンジョイできたのだろう。

イシガミさんは、最後に全国の高校中退者に向けて「僕みたいにチャンスがあったら、ぜひ恥をかきながら(高校へ)行ってほしい。人生がすごく楽しいですよ。今も人生を楽しんでいます」とメッセージを送り、スタジオを感動の渦に包んだ。