6年間食べ続けていた毛髪が胃の中に(画像は『Mirror 2019年3月3日付「Doctors treating girl, 8, with stomach pain find 3lb HAIRBALL in her stomach」』のスクリーンショット)

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栄養価の無いものを食べてしまう異食症(pica)という病気が存在する。このほど中国で、自分の毛髪を6年間食べ続けていた8歳少女のニュースが『南方都市報』をはじめ『Mirror』などでも伝えられた。

広東省に住むフェイフェイちゃん(8歳)は2月初めに深刻な腹痛を訴え、嘔吐が1週間も続くなど体調が悪化した。母親は娘の腹部が膨れていることに気付き同省東華病院へ連れて行くと、医師を驚かせることとなった。

フェイフェイちゃんを診察したタン・シロン医師は、まず胃の中を空にしようと胃洗浄を試みた。しかし食物残渣は全くなく、次にCTスキャンでフェイフェイちゃんの胃の中を調べた。するとそこに巨大な毛髪の塊があることを発見した。石灰化の兆候が見られたため内視鏡手術では塊を除去できず、医師は切開手術でおよそ1.4kgの毛髪を胃の中から取り除いたという。

実はフェイフェイちゃん、2歳の頃から自分の毛髪を食べる癖があった。その癖を知っていた母親は、これまでに毛髪を口に入れるのを止めるよう娘に再三注意してきた。今年に入ってからは「もう髪の毛を食べていない」と母親に話していたフェイフェイちゃんだったが、その行為は6年間も続いていたのだ。

タン医師は「この毛髪の塊は長い年月、胃の中にあったものです。髪を食べる癖は異食症(pica)の典型的な兆候で、栄養価の無いものを無性に食べたくなる摂食障害なのです」と述べ、親は子供が食べ物ではないものを口にしないよう注意喚起している。

なお、毛髪を食べる異食症は「ラプンツェル症候群」とも呼ばれている。現在、フェイフェイちゃんの容態は回復し、食事を始めているとのことだ。

画像は『Mirror 2019年3月3日付「Doctors treating girl, 8, with stomach pain find 3lb HAIRBALL in her stomach」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)