坂上忍さん(2016年撮影)

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「謝るときに馴れ馴れしい言葉はダメだろ」――。タレントの坂上忍さん(51)がテレビ番組で口にしたこんな持論に、インターネット上で「どの口が言う」とのツッコミが寄せられている。

坂上さんといえば、司会をつとめる情報番組「バイキング」(フジ系)での謝罪の姿勢が、過去にたびたび賛否を呼んできた。それだけに、今回の発言を「ブーメラン」だと皮肉るネットユーザーが出ているのだ。

「ちゃんとした謝罪は『すみません』」

坂上さんが冒頭のような「謝罪論」を口にしたのは、2018年11月2日の「ダウンタウンなう」(フジ系)でのこと。

この日の放送では、タレントたちが居酒屋で語り合う番組の人気企画「本音でハシゴ酒」に、ミュージシャンの尾崎世界観さん(33)、フジテレビの山崎夕貴アナ(31)がゲスト出演。レギュラーの坂上さん、「ダウンタウン」の2人と赤裸々なトークを繰り広げた。

その中で山崎アナは、他人の「謝り方」について、

「私あのなんか、『ごめんなさい』っていう人が嫌いで...。『すみません!』って言ってほしいんですよ」

との持論を展開。これに坂上さんは、「あ〜、それ、分かる」と共感を示す。

さらに山崎アナが「ミスしたときに、茶目っ気出して欲しくなくて」と続けると、坂上さんはどこか真剣な口調で、

「俺も、謝るときに馴れ馴れしい言葉はダメだろって思っちゃう。ちゃんとした謝罪は『すみません』」

と語っていた。

こうした坂上さんの意見に、山崎アナは「はい、そうなんですよね」と何度も頷く。ただその直後、尾崎さんが「僕はそれ、全く気にならないですね」ときっぱり否定。周囲からは大きな笑いが生まれ、酒席の話題は次へと移った。

「まず自分のことを...」

こうした番組でのやり取りを受けて、視聴者からはネット上に「どの口が言う」「まず自分のことを見直せ」など、坂上さんの「ブーメラン」だと皮肉る書き込みが出ることに。ツイッターやネット掲示板には、

「バイキングのミスでもまともに謝ってないのに」
「いやあんた謝罪した時言葉というよりふざけてただろが」
「馴れ馴れしいのは坂上が得意だろ」

といった厳しい声も寄せられている。

きちんとした謝罪は「ごめんなさい」ではなく、「すみません」にすべきと主張した坂上さん。だが、自身が司会をつとめる「バイキング」の10月3日の放送では、コメンテーターの横野レイコ氏が番組中で誤った情報を伝えたことについて、

「間違えたら素直に謝る。ごめんなさい。さあそれでは...(次の話題に移る)」

とコメントしていた。

過去には「おふざけ謝罪」も問題に

また18年3月の放送では、出演者で元宮崎県知事の東国原英夫氏のコメントに誤りがあり、番組後半でお詫びと訂正をしたにもかかわらず、その流れの中で坂上さんは、

「蛍原さん、謝罪してください」

と、発言の主ではない「雨上がり決死隊」蛍原徹さん(50)をイジっていた。

東国原氏はすかさず「僕だよ僕」と口を挟んだが、「ああ、ボケだったのね。ごめんなさい、ごめんなさい。つぶしてしまったわ」。その後も、ジョークのようなやり取りが続き、最後に坂上さんは、

「まあでもね、こうやって生放送でやっていると、色々ありますからね。本当すいませんでしたね。はい」

とポツリ。こうした姿勢をめぐって、ネット上には「こんなの謝罪と言えるか。ただのおふざけじゃないか」といった批判が寄せられる騒ぎになっていた。