2日放送、毎日放送「戦え!スポーツ内閣」では、バレーボール女子の元日本代表、栗原恵と大山加奈が出演。「メグカナ」ブームに隠された苦悩を語った。

「プリンセス・メグ」「パワフル・カナ」の愛称で親しまれた栗原と大山だが、全日本に抜擢した柳本晶一監督の指導は厳しかった。特に大山は、練習中に「出ていけ」「何が大山じゃ、ボケ」と怒鳴られた映像が繰り返し出回っている。

このときの映像を「今になってやっと泣かずに見られるようになった」という大山は、「しばらくはあの映像がテレビで流れるたびに涙が出ていました」と明かす。当時はエレベーターに乗ったときなど、監督の香水の残り香を感じたら、その場から逃げていたほどだったという。

「明日の全日本を背負う選手に育てなければという使命感」から、メグカナを抜擢したという柳本監督だが、2人ばかり騒がれることへの周囲の心情も慮ったうえでの指導であり、チームのためだったと説明。あえてメグカナを叱咤することで、他選手のガス抜きになったと述べた。

「今でも迷惑している」「私が悪者になっている」と訴える柳本監督に対し、「私も迷惑している」と笑いを誘った大山は、愛情の裏返しと理解しつつ、当時は受け止め切れなかったと振り返った。

そんな大山の苦しみを分かっていたという栗原だが、どんな言葉がプラスになり、傷つけるかが分からず、声をかけられなかったという。次第に、2人が一緒にいる光景は見られなくなっていった。

距離が離れていったのは、特別なきっかけがあってのことではないという。だが大山は、常に栗原のことを聞かれるようになり、「自分はメグとセットじゃないと価値がない人間なんじゃないか」とまで思うようになったと明かした。

一方、幼少時代に大山にあこがれていたという栗原は、比較されることに「いいの?」と思う程度だったという。だが、一緒にインタビューを受けた際、大山が悩む姿に「申し訳ないというか、どう表現したらいいか分からない」気持ちになっていたと振り返った。

もう一つ、メグカナが互いに距離を置いたのは、「先輩たちの目も気になった」からだ。2人でいるだけで周囲が騒ぐため、先輩に気を遣い、「一緒にいることをやめていた時期もあった」という。

だが、腰痛に苦しめられていた大山が2010年に現役を引退。かたや選手、かたや解説者と立場が変わったことで、一緒に食事に出かけるなど、2人は再び仲の良さを取り戻した。一緒にディズニーランドにも行ったそうだ。なお、今年2月に所属チームを退団した栗原は「宙ぶらりんの状態」。現役続行か引退かを考えており、趣味程度のトレーニングやヨガなど、33歳になって初めて「好きなことをやっている」という。