ハーヴェイ・ワインスタイン不動産を次々と売却(画像は『Trulia 2017年10月11日付「Harvey Weinstein Sells His Connecticut Home And Lists Hamptons Estate」』のスクリーンショット)

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ロサンゼルスで14日、女優やモデルが続々とセクハラ被害を訴えていた敏腕映画プロデューサーのハーヴェイ・ワインスタインについて、アカデミー賞を主催してきた「映画芸術科学アカデミー」が彼を同団体から追放することを発表。これによりハリウッドで活躍する権利をはく奪されたワインスタインだが、彼を待ち受けるのは損害賠償を求める被害者たちによる複数の裁判か。勝ち目がないということか、ニューヨーク州やコネチカット州に所有していた素晴らしい豪邸が次々と売りに出ている。

“起用する俳優・女優やモデルを選ぶ”という絶妙な権利を持つ者が、約30年にわたりその立場を利用して行っていた卑怯なセクシュアル・ハラスメント。理事会にて3分の2以上の投票を得てワインスタインの追放を決めたという「映画芸術科学アカデミー(Academy of Motion Picture Arts and Sciences)」は、“見て見ぬふりでそういう体制が許されてきたようだが、そんな時代はもう終わった”としており、英国映画テレビ芸術アカデミー(BAFTA)も彼の会員資格を停止。フランスの最高勲章であるレジオンドヌール勲章も、すでに与えていたシュヴァリエ(勲爵士)のはく奪を検討中である。

そんなワインスタインがコネチカット州フェアフィールド郡に所有していた大豪邸を売りに出したもようだ。同州で最も魅力的な土地といわれるウェストポート郊外コンポ・ビーチ地区に1953年に建てられた、眼下に海が広がるそれは美しい景色が自慢の4ベッドルーム、3バスルームのその豪邸。ワインスタインは1995年に82.5万ドルで購入しており、このたびその2倍の価格となる165万ドル(約1.84億円)で売りに出されたことを『Trulia』が伝えている。

ワインスタインは最近もニューヨーク州ロングアイランドの東端、イーストハンプトンのアマガンセットに所有していた7ベッドルーム、8.5バスルームの家を1,240万ドル(約13.89億円)で売りに出していた。購入価格は1,140万ドルというから売却益は1億円以上になる。マンハッタン・ウェストビレッジ地区、ロサンゼルス・ウェストハリウッド地区などにも複数の不動産を所有しているため、現地メディアも今後のワインスタインの動きに目が離せない様子だ。

今年最大の業界スキャンダルというべきこのセクハラ被害騒動。ワインスタインは一男一女をなしたデザイナーの妻ジョージナ・チャップマンさんからも離婚を突き付けられた。ハリウッドの複数の被害者が裁判を起こす可能性があり、妻からも膨大な慰謝料と財産分与の請求があるものとみられるが、ワインスタインが財を失ったまま隠居生活に入るとは考えにくく、ミラマックスの設立者でもあることから今後も映画制作には陰ながら関わっていくものと噂されている。

画像は『Trulia 2017年10月11日付「Harvey Weinstein Sells His Connecticut Home And Lists Hamptons Estate」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)