SLIDE SHOW FULL SCREEN FULL SCREEN FULL SCREEN FULL SCREEN FULL SCREEN FULL SCREEN FULL SCREEN FULL SCREEN FULL SCREEN FULL SCREEN FULL SCREEN FULL SCREEN FULL SCREEN FULL SCREEN FULL SCREEN FULL SCREEN FULL SCREEN FULL SCREEN 「敬虔な気持ちを呼び起こす「知識の寺院」としての図書館・18選」の写真・リンク付きの記事はこちら

2/18フランス国立図書館(パリ、フランス)PHOTOGRAPH BY THIBAUD POIRIER

3/18アンジェリカ図書館(ローマ、イタリア)PHOTOGRAPH BY THIBAUD POIRIER

4/18エル・アテネオ(ブエノスアイレス、アルゼンチン)PHOTOGRAPH BY THIBAUD POIRIER

5/18グリム兄弟センター(ベルリン、ドイツ)PHOTOGRAPH BY THIBAUD POIRIER

6/18フランス国立図書館(パリ、フランス)PHOTOGRAPH BY THIBAUD POIRIER

7/18シュトゥットガルト市立図書館(シュトゥットガルト、ドイツ)PHOTOGRAPH BY THIBAUD POIRIER

8/18フランス国立図書館(パリ、フランス)PHOTOGRAPH BY THIBAUD POIRIER

9/18カサナテンセ図書館(ローマ、イタリア)PHOTOGRAPH BY THIBAUD POIRIER

10/18フランス国立図書館(パリ、フランス)PHOTOGRAPH BY THIBAUD POIRIER

11/18ディアナの回廊(フォンテーヌブロー、フランス)PHOTOGRAPH BY THIBAUD POIRIER

12/18ギメ東洋美術館図書室(パリ、フランス)PHOTOGRAPH BY THIBAUD POIRIER

13/18マフラ国立宮殿図書館(マフラ、ポルトガル)PHOTOGRAPH BY THIBAUD POIRIER

14/18パリ市庁舎図書館(パリ、フランス)PHOTOGRAPH BY THIBAUD POIRIER

15/18カサナテンセ図書館(ローマ、イタリア)PHOTOGRAPH BY THIBAUD POIRIER

16/18ジョアン5世図書館(コインブラ、ポルトガル)PHOTOGRAPH BY THIBAUD POIRIER

17/18ソルボンヌ大学図書館(パリ、フランス)PHOTOGRAPH BY THIBAUD POIRIER

18/18サント・ジュヌヴィエーヴ図書館(パリ、フランス)PHOTOGRAPH BY THIBAUD POIRIER

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図書館とは不思議な空間だ。数え切れないほどの本があり、たくさんの机と椅子が並んでいて、毎日多くの人が訪れる場所でありながら、常にそこは静寂に包まれている。美術館や博物館も同じく静寂な空間だが、鑑賞者は展示された作品を観るために動き回ることを余儀なくされていることを考えると、図書館とも少し異なる空間だといえるだろう。

かつてイタリアの作家、イタロ・カルヴィーノは「読むことは孤独な行為だ」と語った。だから、図書館もまた孤独な空間なのだろう。たくさんの人々が並んで座りながら本を読んでいるが、一人ひとりが自分の空間の中に入っていて、それぞれの孤独を抱えている。

フランス出身の写真家、ティボー・ポワリエはカルヴィーノからインスピレーションを受け、2015年からヨーロッパ各地の図書館を撮影しはじめた。彼が捉えた図書館の内部は極めて多様で、美しい。たとえばアイルランド・ダブリンのトリニティ・カレッジ図書館(#1)は数百年前に建てられたアイルランド最大規模の図書館であり、最も美しい本だといわれる「ケルズの書」を所蔵しているほか、『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』に登場する「ジェダイ・アーカイブ」の元ネタになったとされている。歴史ある図書館もたくさんあるが、ドイツ・ベルリンのグリム兄弟センター(#5)のように21世紀に入ってから建てられた図書館もある。

「建築家は、図書館という神聖な自己探求の空間のために、指紋と同じくらい一人ひとり異なったヴィジョンをつくり上げているのです」とポワリエは語る。建築家は本の収蔵と閲覧に適した空間をつくるべく、自然光と人工光のバランスを調整し、ときにはうまくコミュニティが形成されるよう机と椅子を配置する。

このプロジェクトを始めた理由を問われ、ポワリエは次のように語った。「同じ機能のためにつくられた建物が、どのように解釈されてつくられたかを示したかったんです」。彼が捉えた図書館は一つひとつすべて異なっているが、そのすべてが同じ目的のためにつくられている。「数百年の歴史のなかで、建築家たちがこうした『知識の寺院』のヴィジョンをどのように形成してきたかを知ることは非常に魅力的です」とポワリエは語る。

ポワリエが「知識の寺院」と呼ぶように、図書館とは神聖な空間でもある。そんなことを意識しながらおびただしい量の書物を収めた本棚が立ち並ぶ空間を眺めていると、ときに敬虔な気持ちさえ呼び起こされるのだ。

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