PERFECT HUMANの歌詞が…(画像はRADIO FISH公式Youtube動画から)

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お笑いコンビ「オリエンタルラジオ」の2人を中心に結成されたダンス&ボーカルユニット「RADIO FISH」が、2016年12月31日に生放送された「第67回 NHK紅白歌合戦」で大ヒット曲『PERFECT HUMAN』を披露した。

豊臣秀吉をイメージしたという金色の衣装で登場した中田敦彦さんをはじめ、ド派手なステージで観客を魅了したRADIO FISH。だが、インターネット上で大きな注目を集めたのは、歌詞の一節が「変更されている」という点だった。

「天災」が「天才」に

「I'm a PERFECT HUMAN」という個性的なフレーズや、芸人のネタとは思えないキレキレのラップで、お笑いの枠組みを超えて大ヒットしたRADIO FISHの『PERFECT HUMAN』。

初出場となった紅白のステージでも、一般公募で選ばれた14組のダンサーと共に迫力のステージを繰り広げた。ただ、紅白で披露された楽曲をめぐり、ツイッターなどで相次いだのは「歌詞が違う」との指摘だ。

指摘された歌詞の変更点とは、オリエンタルラジオの藤森慎吾さんが担当するラップパートだ。RADIO FISHの公式Youtube動画(16年1月21日公開)に表示された字幕では「Say天才!まさに天災!」と表示されているフレーズがあるが、それが紅白の字幕では、

「Say天才!まさに天才!」

になっていたというのだ。

この点に気付いたネットユーザーからは、ツイッターに、

「あれ?perfect humanの歌詞一部変わってる?」
「天災が天才になってるのは今年災害が多かったからか」
「天災→天才 に変えてやってるあたり、 心遣いが素晴らしい」

といった投稿が相次いだ。なかには、「字幕まちがってる」「天才ではなく天災の間違いじゃ」と字幕のミスを指摘する声も出ていた。

被災地へ配慮か

だが実は、『PERFECT HUMAN』に登場する「天災」の歌詞が「天才」と変更されたのは、今回の紅白が初ではない。

RADIO FISHが出演した16年3月11日放送の音楽番組「ミュージックステーション」(テレビ朝日系)でも、字幕で表示された歌詞は「天災」ではなく「天才」だった。この際は、放送日が東日本大震災の発生日と被っていたことから、

「被災地へ配慮したのではないか」

などと大きな話題を集めていた。ネット上では、紅白で字幕が流れると、2016年が熊本地震をはじめとする災害が多かったことから、同じような配慮ではないか、との推測が広がった。

その後、RADIO FISHは『PERFECT HUMAN』を収録したCDアルバムを5月25日に発売。どうやら、このタイミングで正式に歌詞を変更したようで、アルバムの購入者からは、

「歌詞カード見たんですけど、歌番組出演時だけじゃなくて、正式に歌詞を『天災』から『天才』に変えていたんですね」

といった声が上がっている。

実際、「歌ネット」や「うたまっぷ」などの大手歌詞情報サイトでも、アルバム発売後に掲載された『PERFECT HUMAN』の歌詞は「天才」表記となっている。