小学生の名札は危険を呼び込む?“子どもの名前”の取り扱い方

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少し前までは当たり前の光景だった“名札を付けた小学生たち”の姿ですが、最近、名札を付けていない小学生が多くなったことにお気づきでしょうか?

これは、“連れ去り”といった犯罪に子どもが遭わないように、名札を付けないようにしている学校が増えたからです。

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自分の名前を呼ばれると、子どもは「自分を知っている人なのだ」と警戒心が薄れます。そのうえ、「お母さんの知り合いだよ」などと言われれば、むしろ失礼のないようにとより配慮することだってあるでしょう。

このように、子どもをだまして連れ去ろうとたくらむ人にとって、子どもの名前は有利な情報なのです。

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そのため、登校時は名札の名前の書かれた面を裏にして外から見えないようにしたり、手提げや体操着入れなどに書かれた名前も見えないように裏返して持つようにしていたりするのです。

ほかにも、そもそも名札は学校に置いておき、登校してから付ける学校さえあるんですよ。ただし、これらは学校の判断に任されています。
名前を書く危険性と重要性
とはいえ、子どもが小学校に入学する前には、学校側から「すべての持ち物に名前を書くよう」指示があります。

当然、ほかのお友達の持ち物と区別する必要があるからです。

保護者は、体操着や帽子ばかりでなく、算数セットの小さなおはじきや数え棒の1本1本にまで、細字用マジックで滲まないように気をつけながら、一生懸命書かなければいけませんよね。

しかし、先ほどを言ったとおり、名前を書くことで場合によってはそこから“個人名”という情報が不審者に知られてしまう危険性も生まれるのです。

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でも、確かに名前を見えないようにすれば“連れ去り防止”には役立つのですが、一方で、防災時を考えるとどうでしょうか?

大きな地震が発生して避難するような事態では、むしろ避難者の一人ひとりが“どこの誰なのか”がわかることが大事になってきます。

それによって、子どもを探しに行ったり、心配して悲しむこともないかもしれないからです。

このように、防犯上では、書きたくないし知られたくない子どもの名前ですが、むしろ災害時には名前がわかることが重要になってくるのです。
名前の扱いはどうするべき?
防犯上では個人を特定されないように、一方で、地震発生などの災害時には個人の存在を浮き立たせる必要があるということがお分かり頂けたと思いますが、では実際にどうしたらいいのでしょうか?

ただ「名札をつけない」「名前を書かない」といった現状の対応では十分ではありませんから、犯罪といった1つの視点だけでなく、「災害や交通事故のときはどうか」といった複眼的な見方で考えることが必要です。

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具体的にはどうするか。例えば、名札の代わりに洋服の裏側に布を縫い付けてそこに名前を書けば、外から見られることはなく、災害時にも身元を確認してもらえますよね。

このように、各ご家庭で色々な工夫してほしいと思います。

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今回お話した“安全な名前の取り扱い方”をおさらいすると、以下の4つのポイントです。是非、今日から実践してみてくださいね。

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<安全な名前の取り扱い方4ヵ条>

1.洋服や持ち物の内側に布を縫いつけて名前を書く。

2.名前の書かれた面を体側にして持つ。

3.名札を裏返す。

4.名前の書かれたものを家の外に置かない。

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<プロフィール>

宮田美恵子

順天堂大学医学部協力研究員。日本こどもの安全教育総合研究所理事長(特定非営利活動法人)。大学で学生への講義のほか、児童・生徒の授業、および成人を対象とした市民安全のための生涯学習活動にも力を入れている。新聞・雑誌・テレビ・ラジオなど多数に出演(安全教育学)。

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※当記事の内容を引用する場合には、必ず出所を明記してください。

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