櫻井パパの都知事擁立をあきらめない安倍首相の“皮算用”
6月15日、都知事選への出馬を記者団に完全否定した櫻井俊・前総務事務次官(62)。『嵐』櫻井翔(34)の父親でもある。
「それでも、櫻井パパの立候補の芽は消えてないんです」
そう語るのは、政治評論家の有馬晴海氏だ。
「とにかく、安倍首相と菅官房長官が、櫻井パパの擁立に強くこだわっています。彼は事務次官を退官したばかりで、猪瀬さんや舛添さんのような“お金の問題”の心配がまったくありません。安倍首相や菅官房長官から直々に『あなたしかいない』と説得されれば、断り切れないと思いますよ」
「櫻井さんは総務省総合通信基盤局長だった12年に、当時の民主党政権下で総務審議官への昇進を阻まれたんです。“有名すぎる息子”の存在と、民主党の政策とソリが合わなかったことが原因と噂されました。その櫻井さんを、自民党政権になってから事務次官にまで引き上げたのが安倍首相率いる、現在の首相官邸なんです」(総務省幹部)
櫻井パパの人望の厚さは、知人の誰しもが口にするところ。先日の記者会見では“堅物”に見えた櫻井パパだが、
「省内ではいたって気さくで冗談が通じる方で通っています。仕事が終わるとデスクに足を投げ出し、大好きなワインを飲み干すなど、豪快な一面もあるんです。カラオケに行くと、周りが煽らなくても、『A・RA・SHI』などの息子さんの持ち歌を熱唱してくれますよ(笑)」(前出・総務省幹部)
だが首相官邸の執心ぶりの裏には、こんな狙いがあると言うのは、全国紙政治部記者だ。
「安倍首相は20年の東京五輪を控えて、猪瀬氏や舛添氏と違って首相官邸との関係が良好な櫻井パパを都知事にどうしても据えたいんです。首都・東京を“官邸直轄”にと目論んでいますね」
前出・有馬氏は「もし櫻井パパが出馬すれば、“即当確”です」と太鼓判を押す。どこまでいっても“櫻井パパ待望論”が吹き荒れる都知事選。はたして、櫻井パパの決断は――。