様々な弁護士のライフスタイルや婚活事情を取材し、弁護士業界の現状や、弁護士の素顔に迫ってきた「弁護士婚活事情」。

最終回となる今回は、元プロ女子大生の美人弁護士が登場する。モテ職業の代表格である男性弁護士とは対照的に、女性は弁護士になった途端モテなくなると言われているが、そんな原則にはあてはまらない女性弁護士もいるようだ。



<今週の東京婚活弁護士>
名前:芽衣27歳
勤務先事務所:銀座エリアの小規模法律事務所
年収:約850万円
出身:東京都
大学・ロースクール:都内有名私立大学
住まい:恵比寿
家賃:約17万円
交際ステータス:独身・彼氏あり
好きな法律:借地借家法


誰もが振り返るレベルの美人弁護士


「弁護士なのに」、「弁護士の中では」、芽衣はそんな枕詞を一切必要としない、誰もが振り返るレベルの美女だ。限られたコミュニティの中でちやほやされるだけではなく、彼女がどこに行っても人の目を惹き、美人という評判を欲しいままにしてきたことは想像に難くない。

ぱっちりと大きな彫りの深い目に、すっと高く形のいい鼻。上品な口元は聡明な印象を人に与えるし、陶器のような肌はハードな仕事の疲れを微塵も感じさせない。フランス人とのハーフなんです、と聞いても驚かないだろう。

きちんと手入れされていることが一目で分かるつやつやのショートヘアーは、ごまかしがきかず、美人だからこそ似合う髪形である。パンツスーツが似合うすらっとした体型も彼女の魅力の一つだ。

そんな芽衣が働くのは、銀座エリアの小規模法律事務所だ。数多くある中小企業の顧問先からの各種依頼に対応することが主要な業務だが、顧問先の関係者から紹介された一般民事事件を扱うこともあり、業務範囲は多岐にわたる。従来の弁護士像に近い、伝統的な法律事務所といえるだろう。

芽衣は働き始めてまだ2年目だが、小規模法律事務所という環境の中で、ベテラン弁護士から直接丁寧な指導を受け、めきめきと力をつけている。将来的には、破産関係の案件を多く扱っていきたいそうだ。


ハイスペック揃いのデート友達


大学時代の芽衣は、いわゆるプロ女子大生だった。その華やかな外見と、楽しく賑やかなことを好む好奇心旺盛な性格から、内部進学の、校内でもとりわけ目立つ友人たちとつるんで日々遊んでいた。

芸能人も参加するようなパーティーに誘われることも多々あったという芽衣。可愛い女の子が好きという彼女は、参加したパーティーで、男性と出会うだけではなく、美女ネットワークをも広げていたようだ。

クール系の美女である彼女は、一見近寄りがたい高嶺の花という印象を人に与える。女性よりも上に立ちたいと思う男性が多いことを考えれば、よっぽど自分に自信がある男でなければ、なかなか彼女に声をかけることはできないだろう。

実際、芽衣がこれまでデートをしてきた男たち―芽衣は彼らのことを「デート友達」と呼ぶ―は、彼女が付き合う男にふさわしく、ハイスペックな者ばかりだった。弁護士、外資系投資銀行員、医師、商社マン、広告代理店、年上の社長系。また、芽衣の元カレの中には、誰もがその名を知っている芸能人までいる。


27歳になった美人弁護士の市場価値は?


27歳、女の最高値


そんな芽衣も27歳になった。女の最高値ともいわれる27歳。東京の楽しさを知ってしまった女は、自分もいつか年をとるということをつい忘れてしまったり、28歳で男女の力関係が逆転するという残酷な現実に目をそむけてしまいがちである。

しかし、しっかり者で賢い芽衣は、自分の市場価値にも客観的な目を向けており、最高値で売り抜けたいと話す。さすがは、大学生の時点から、プロ女子大生としてもてはやされることに安住することなく、地道に勉強をしてきた女である。

現在の芽衣の恋人は、モテの代名詞ともいえるような外資系投資銀行に勤める2歳年上の男性だ。忙しい人の方が、会えないとき不安にならなくてすむからいいと話す芽衣は、完全無欠に見えて、意外と普通の女性らしいところもある。クール系美女のこんな発言に萌える男性は多いだろう。

ただ美しいだけでは必要とされなくなる年齢にさしかかる中、芽衣は、忙しい仕事の合間にもきちんと料理をしたり、モテる彼の様子を見ても、やきもちをやかないよう気を付けているという。こんなハイスペック美女にも努力を怠らせないのだから、東京婚活市場は厳しいところだと改めて実感する。


弁護士という肩書


弁護士という肩書は、女性にとってモテの観点からはマイナスとばかり思われがちだが、芽衣にとってはそんなことはないようだ。

勉強に集中していた受験生時代や、世間の人からすればどういった立場なのかあまり知られていない司法修習生のときに比べ、弁護士というステータスを手に入れ、さらに自分の評価は高くなったと感じているという。彼女のように、ハイスペックな男性としか付き合わない女は、男性の嫉妬にさらされることも少ないのだろうか。

男性同様、レストランも上質なお店を好む芽衣が、最近彼と行ったお気に入りのレストランは、広尾の『ア・ニュ』だという。旬の食材の美味しさを存分に活かした繊細な料理に感動したそうだ。また、ワインの豊富さも魅力だという。女性弁護士はお酒の強い人が多いそうだが、例にもれずお酒の強い彼女は、彼と一緒にお酒を飲む時間が幸せだと話す。

また、職場から程近い銀座の『六覺燈』でさくっと揚がった串揚げとビールに舌鼓を打つこともあるそうだ。


婚前契約を結ぶのか?:Yes


30歳までには結婚したいかなと話す芽衣は、いつか婚前契約を結びたいという依頼者が現れたとき、自分が結んでいれば役に立つかも、とかなり真面目な理由から婚前契約にも興味を示す。

これまで見てきたように、一口に弁護士といっても、真面目を絵に描いたような人から元プロ女子大生まで、実に様々な人がいる。弁護士はあくまで資格にすぎず、仕事内容も働き始める年齢も人それぞれであることを考えれば、それはむしろ当然のことかもしれない。

職業柄、アドバイスしたがりだったり、自己主張が強い傾向はあるかもしれないが、弁護士だからといって、デート相手としては理屈っぽくつまらないなどと乱暴にくくってしまうことには抵抗がある。弁護士業界は、1人2人の弁護士を見ただけで全体を語れる程個性の乏しい業界ではないのだ。

厳しさを増す東京婚活市場だが、人を助けたいという正義感と、地道に努力する忍耐力、日々紛争に首をつっこんでいることからトラブルに動じない落ち着きを備えた弁護士は、今後も魅力的な職業の1つであり続けるのではないだろうか。

この連載を読んだ人が、それまで抱いていた弁護士像を更新して、改めて弁護士の魅力を発見してくれたら嬉しい。

【これまでの婚活弁護士事情】
Vol.1:東京婚活市場における弁護士はもはやAAAランクではない?
Vol.2:婚前契約を結ばないと結婚はしない。34歳エリート弁護士の結婚観
Vol.3:モテる要素しかないイケメン弁護士が、いつも恋人に振られてしまう理由
Vol.4:女性弁護士は、就職時点で彼氏なしなら一生独身を覚悟する
Vol.5:アパレル業界バイヤーから弁護士へと転身したゆるふわ男