法的拘束力は? 内定者研修に欠席したらどうなるの?
内定者にとって初めての出社ともいえる「内定者研修」。4月からいっしょに働く仲間と会えるのは楽しみのひとつといえるでしょう。
もし内定者研修を欠席したらどうなるのでしょうか? 入社前でも研修であれば「出勤」扱い。給与が発生するのと同時に、自分の都合で出席するかを決められる話題ではありません。ただし、まだ学生なのも確かですから、ゼミや授業など学校の行事で出席できないときは、素直にそのまま伝えるのが良いでしょう。
■座っているだけでも研修は「勤務」
最近ではインターンシップやアルバイトのかたちが多くなりましたが、入社前に内定者が集まる研修は以前から存在します。仕事に密接な内容もあれば、社会人の心得(こころえ)やビジネスマナーのような一般的な勉強など内容はさまざまです。共通点は「勤務」扱いとなることで、「研修」と名付けられたイベントであれば参加は必須。まだ学生とはいえ自分の都合で欠席することはできません。
座学の研修でも「勤務」になるのでしょうか? 答えはYesで、内定者だけでなく入社したあとでも、その仕事に必要な勉強であれば業務の一部と扱われ、座って受講しているだけでもれっきとした「勤務」になります。居眠りは講師に対して失礼なだけでなく、仕事をサボっていることになりますから、くれぐれも注意してください。
「懇親会」はどうなるでしょうか? 研修に対し、先輩社員やほかの内定者との親睦を深めるパーティなどは法律的には勤務にはなりません。
これは入社後も同様で、研修目的以外の旅行、運動会などは、「会社行事」の名であっても業務性がないので任意参加が前提、もし参加できなくても「欠席」扱いになることはありません。
とはいえ、せっかくほかのひとと会って話せるチャンスですから、なるべく都合をつけて参加するべきでしょう。
■学生の本分は「勉強」
研修に参加できなかったら「内定取り消し」になってしまうのでしょうか? これは非常にビミョウな話題で、「状況による」としか表現できませんが、原理原則からいえば「不利」になることはありません。
研修は勤務扱いなので、企業が必要と判断すれば参加をうながすことはできます。ただし、
・内定とは、入社日を定めた労働契約
・入社日前の勤務は、内定の範囲外
なので、社員に求めるように「○月○日・必ず出席せよ」は、相当な理由がない限りできません。あくまで任意参加、同意した内定者が参加、が一般的です。
また、学生の本分は「勉強」ですので、ゼミや授業、学校行事などで参加できないときがあってもしかたがありませんし、企業にとっても考慮すべき要素のひとつです。「行きたくない」などは論外ですが、学校の都合であれば正当な理由となりますので、内定が取り消されるようなことはない、と考えるべきです。
学校の都合で入社前研修に参加できず、内定取り消しになった例もありますが、これは裁判で「違法」との判決がなされています。もし学校や勉強が理由で欠席せざるを得ないときは、臆せずそのまま伝えるのが良いでしょう。
■まとめ
・入社前でも、研修は「勤務扱い」が基本
・懇親会や社員旅行は勤務にならない
・学業上の都合で参加できなくても、不利な要素にはならない
(関口 寿/ガリレオワークス)
