男女の陣取り合戦。深夜のカラオケ個室で繰り広げられる攻防戦の行方は…!?
いつの世も、男女の関係が深まるのは夜。そう、深い深い、夜のこと……。今回も前回に引き続き、酒場でオンナがお酒に酔った、その先の話をしよう。彼女たちはお酒に酔うと、どうしてもしたくなることがあるという。
大胆に私の隣に座って欲しい
桜井唯菜

明るく、快活な雰囲気。しかし、その瞳には、ときに野心が垣間見える。今回、登場を願った桜井唯菜さんが、酔うとしたくなること。
そう、カラオケだ。
そんな唯菜さんを連れてきたのは、六本木のシャンパンバー。雑居ビルの7階。店名はない。黒を基調とした空間に、煌びやかなシャンデリアがまばゆく光る。その奥には、黒とワインレッドで彩られた妖艶すぎるカラオケ付きの個室があり、夜な夜な男女の駆け引きが行われているとか……いないとか。
「こういう店に連れてきてもらったら、気持ちが上がりますね。特に男性とふたりであればなおさら。女性はムードに弱いから、カウンターでシャンパン飲んで、気持ち良くなって、個室に移動して、思いっきり歌いたい!」
屈託のない笑顔で、個室を覗き込む彼女。「歌っていいですか?(笑)」。願ったり叶ったり。どうぞ、歌ってくださいませ、と。選曲はまさかの華原朋美「I’m Proud」。お若いのに、意外です。

「私、小室ファミリーが好きなんです。世代ではないけど。華原朋美とか、globeとか。年上の方とカラオケに来て歌うとすごく喜ばれますね。友人たちと来ると、J SOUL BROTHERSの「RYUSEI」でみんなで踊ったり、BIGBANGや女性だとE-GIRLSとかで盛り上がりますね」
具体的な曲名を聞くと、やっぱりお若い。まっ、歳は置いておいて。こんな空間でふたりきり。男性には、どんな歌を歌ってほしい?
「スピッツの「空も飛べるはず」とか、ミスチルの「HANABI」、コブクロの「つぼみ」とか、メロディが綺麗なのが好き。あとは、最近ハマっているサム・スミスの「Stay With Me」とか、キレイに歌われたらひとたまりもありません。もちろん、発音もパーフェクトじゃなきゃダメです(笑)」
カラオケで行われる、ふたりの陣取り合戦とは?

カラオケに来るのは、2軒目か3軒目という人がほとんどだろう。深夜にかかり、始発まで、ということも。そして、個室に入ると、リラックスしていたそれまでの空気に一瞬の緊張が走る。これが、男性にとって、かの有名な「どこに座るか問題」だ。
「男性は意中の女性でも、いきなり近くに座るのはNG。L字のソファだったら、それぞれに座り、徐々に近づくのが自然かな。そして、できれば最初に曲を入れてほしい。気を遣って、歌いなって言ってくれるけど、最初の1曲は勇気がいる。大人数でもそうですよね。あとは、オーダーとかに気を遣ってくれるとうれしいですね」
時間が経つに連れ、新たな問題が勃発する。「どうやって近づくか問題」だ。
「自然なのがいいんじゃないですかねー。盛り上がって立って歌って、戻ってきたときにちょっと近くなってる、とか(笑)。いや、もっと大胆に隣にドン!って来てくれた方が私はドキッとしちゃいます」
こうして、ふたりの距離は(物理的にも)縮まっていく。パーソナルスペースにさえ侵入すれば、後は野となれ山となれ。治外法権。理性への神経伝達を断ち、ただ本望に従うのみ。
そう、カラオケはただ、歌を歌い発散するだけのものではない。男女の関係においては、重要なコミュ二ケーションツールなのだ。

「カラオケに行くと、その人がわかるというか、距離が一気に縮まりますよね。ふたりのときもそうだし、グループで行くともっと如実にわかります。みんなに気を遣ってくれる人、盛り上げてくれる人、歌ってない人にそっとリモコンを差し出す人などなど。カラオケって、そういった小さな気遣いが垣間見えるから、面白いです」
最後に唯菜ちゃんが発案し、いま周辺で大ブームを巻き起こしているという「愛の告白ゲーム」を教えてもらった。
「カラオケに行って、それぞれで点数を競うんです。負けた人は勝った人の指示に従い、指定された人に『付き合ってください…』と真剣に愛の告白。ふざけていた彼が、急に真剣な顔になって……。そのギャップに心がドキっとします。それを動画に撮影して、みんなで観ると、また面白い。騙されたと思って、ぜひやってみてください!」
もはや、ゲームの面白さとカラオケは関係ない気もするが、そこはご愛嬌。たかがカラオケと侮るなかれ。培ってきた人間性が如実に表れるのが、カラオケなのだ。
“マイクを制するものは夜の駆け引きも制す”。ここに格言生まれたり。
撮影協力:champagne bar
港区六本木7-18-11 A room DMビル7F TEL:03-3475-7113





