大人になると、なかなか食べなくなりますよね。グラタン。でも、きっとみんな好きなはずなんです。とろけるチーズとクリーミーなホワイトソース。口に心地よいマカロニと、ホクホクの具材……。暑さも落ち着いてきたことですし、あったかいグラタンで心を癒してみませんか? ということで、編集部の6名がお薦めするグラタンをご紹介します!



コルシカ風ライスグラタンは、常連客たちが頼む定番メニュー
『コルシカ』のコルシカ風ライスグラタン
副編集長 昌保博之選

恵比寿


JR恵比寿駅西口から駒沢通りを歩いて10分ほどのところにある老舗イタリアンレストラン『コルシカ』。多くの著名人も常連客として通い詰めるこの名店の定番メニューが、コルシカ風ライスグラタンだ。

ぐつぐつの煮だつホワイトソースとチーズの香ばしい香り。中にはドライカレーと自家製ペシャメルソースが4層重なっている。具材は玉ねぎ、マッシュルーム、豚肉、そしてなんといっても決めては貝のあさり。そのあさりの旨味が味の奥行きをプラスしている。最初の一口からなんともいえないその濃厚な味に心惹かれてしまう。

そのほか、グリルチキン、カツレツ、パスタ、ピッツァなどバラエティはかなり豊富。すべての料理がおすすめだが、最後の〆にこのライスグラタンを必ず食べてほしい。いままでに感じたことのない高揚感に包まれることだろう。



ウッドテーブルやギンガムチェックのテーブルクロスなど老舗店ならではの雰囲気。恵比寿界隈では昔からあるお店として有名だ




こんなに大きなマッシュルームを見たことあります?!
『Pirouette』のジャンボマッシュルームのグラタン
副編集長 日紫喜康一郎選

虎ノ門


『虎ノ門ヒルズ』で最もお洒落なレストランといえば『Pirouette(ピルエット)』だろう。そのプリフィックスのコースメニューの中に「ジャンボマッシュルームのグラタン」がある。

直径10センチ以上はある特大のマッシュルームをくりぬき、そこにホウレンソウとマカロニのグラタンを詰めてオーブンで皿ごと焼き、上に半熟卵とチーズ、そしてレギュラーサイズの生のマッシュルームスライスがのせられて供される。

見た目通りのボリューム感で満足度が高い一皿。グラタン好きにもキノコ好きにも、たまらないメニューだろう!



ナイフを入れれば半熟卵がトロ〜リ!たまりませんな!




オーセンティックな器に、お手本のようにとろけだすチーズが食欲を誘う。メニューは一例
『MANGEKYO』のグラタン
編集長 大槻篤選

新宿


嫌いではない。ただ大人になってから食べる機会がめっきりと減ってしまっただけ。グラタンってあれだけ好きだったのに、オンメニューされたお店って異常に少なくないですか?

そんな中見つけたのが、ここ会員制のビストロを名のる『MANGEKYOU』のグラタン。写真を解くとご覧あれ、子供の頃洋食店で食べたあの食品サンプルかのごとくの仕上がりなのです。

味も朴訥で飾りっけなし。トロトロのチーズとホワイトソースをバゲットにたっぷりのっけてがぶりといけば、ワインがすすむ事請け合いだ。この懐かしくなるほどとろけっぷり、一度ご賞味あれ!



ビストロにして味噌煮込みおでんもオンメニュー。これがバゲットに合う! から不思議


とろけるチーズはまだまだ続く!



食べたあとには優しい気持ちになります。カニグラタン¥1,200
『グリルエフ』のマカロニグラタン(カニ)
編集部員 守屋美佳選

五反田


五反田の老舗洋食店といえばここ『グリルエフ』。先代より引き継いだという、漆黒のデミグラスソースが有名ですが、このやわらかいクリーム色のグラタンだって美味しいんです。

この日はカニグラタンを注文しましたが、他にもハム、ポーク、チキン、エビと種類は豊富で¥1,200均一。ものすごいコクがあるわけでも、超絶クリーミーなわけでもないけれど、決して自分では作ることができないんだろうな、と感じさせる深みのあるソースが魅力です。

大人になってからは、自ら食べたいと思うことがなくなっていたグラタン。だからこそ、このカニグラタンの素朴な味わいが懐かしくて優しくて、なんだか涙が出そうになります。よっしゃーがんばるぞー!と気合いを入れる時、というより心を落ち着けて前に進みたいとき、おすすめです。



レトロな雰囲気に、心が落ち着きます




白もぐいぐい進みます♥
『青山フラワーマーケット ティーハウス 赤坂Bizタワー店』
編集部員 鮓谷裕美子選

赤坂


季節に合わせた旬なグラタンを出してくれる『Tea House《aoyama flower market》』。赤坂のど真ん中に位置しながらも、花や緑に囲まれた空間のティーハウスは、心豊かに過ごさせてくれる。

さて、ここのグラタンは季節に合わせてメニューが変わる旬の素材に定評がある。夏はトマトのグラタン、そして今回はさつまいもとレンコンの秋グラタンで、ペンネのクリームグラタン。



お花に囲まれて、女子力高まりそう(?)

ひとくち食べた瞬間にほのかな幸せ感が口の中に広がっていく。フランス ラングドックの自然派白ワインの豊かで優しい味がその風味を引き立てる。

とろ〜りとしたチーズは濃厚過ぎず、さつまいもとレンコンの自然の風味を実に美味く引き出し、クリームと和のテイストが幸福な融合を果たしている。

お花屋さんだけにテーブルの上、ガラステーブルの下、お店まわりの花々につつまれ、至福のひとときを過ごせる。ひとりでゆるりしてよし、デートで行ってもよし。




オニオングラタンスープ(¥1,200)
『コンコンブル』のオニオングラタンスープ
編集部員 船山壮太 選

渋谷


グラタンはグラタンでも、オニオングラタンスープが好き渋谷駅から徒歩3分という立地ながら、本格的なビストロ料理が楽しめる『コンコンブル』。こちらのメニューは奥村シェフがフランスの老舗『ピエ・ド・コション』で見た一杯からインスパイアを受けている。

こんがりと焼き上がったチーズの表層にスプーンを入れれば、大量の玉ねぎに驚くはず。トリュフボールに収まるのは、1個半分の玉ねぎ。飴色になるまで炒め、ブイヨンで40分ほど煮込む。そのまろやかな味わいたるや、至福の一言!

これ一つでお腹が膨れるほどのボリューム感も好み。リーズナブルなワインも揃っているので、気軽にフランスの空気を味わいたいときにこそ、訪れたい。



店内は赤を基調とした雰囲気。フランスの街場の食堂を体現している