徳川幕府老中として権勢を誇った田沼意次(1719〜88年)。大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」(NHK)では、その田沼政治の時代に将軍の後継者・家基が突然死した事件が描かれる。作家の濱田浩一郎さんは「家基の死については諸説ある。意次が派遣した医師が怪しいという説もあるが、家基が死んで意次にメリットはあったのか」という――。楊洲周延画「温故東の花第五篇将軍家於小金原御猪狩之圖」、明治22年(1889)6月