学生の窓口編集部

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テレビ制作の現場には、さまざまな役職の人が働いています。例えばよく目にする「アシスタントディレクター(AD)」という仕事。一番下の役職とされていますが、次に偉いのはディレクター、プロデューサーのどちらなのでしょうか。

今回は、制作会社のディレクター経験者に聞いた、テレビ現場の代表的なお役職をまとめてみました。

●アシスタントディレクター(AD)
テレビの現場で一番低い役職がアシスタントディレクターです。名前のとおり、ディレクターのサポートをメインに行います。買い出しや書類整理、情報収集といった番組制作準備、番組収録中には上からの指示を伝えたりする役目なども担います。

意外と知られていないことでは「ADの中での序列」というものがあります。例えばADが複数いる場合、全員が同じ立場なのではなく、年数や経験の豊富な人の方が立場は上になります。局や制作会社によって違うかもしれませんが、「ファースト(AD)」や「セカンド(AD)」、または「チーフAD」などの呼び方をします。

ADにはテレビ局の社員と制作会社の社員の2通りあるのですが、前者の方が一般的にディレクターになるのが早いといわれています。

●ディレクター
テレビ番組の演出や撮影進行の管理など、「撮影現場を統括する役目」なのがディレクター。一般的にはADより上、プロデューサーよりは下の立場です。ディレクターになるには、ADで経験を積むこと。

早い人は2年ほどでディレクターになるケースもあります。ディレクターになっても、最初のうちはミニ番組や深夜帯の番組、または帯番組のコーナーなどを担当することになります。経験や実績を積むことによって、任される番組の知名度や規模がアップします。

ディレクターにも序列があり、一番偉いのは「チーフディレクター」などと呼ばれます。番組によってはチーフディレクターはプロデューサーが兼任していることもあります。他にも取材現場を取り仕切る取材ディレクターなどのポジションもあります。
●プロデューサー
番組制作の統括をする「番組における総責任者」というポジションがプロデューサー。ディレクターを経て、プロデューサーになるケースがほとんどです。とはいえ、「ディレクターを何年やればプロデューサーになれる」というものではなく、実績などが重要です。

プロデューサーは制作局、制作会社にそれぞれ存在し、基本的には制作局のプロデューサーの方が立場が上。

プロデューサーの中にも幾つかの役職が作られることがあり、例えば「一番偉い」という位置付けで「チーフプロデューサー」「エグゼクティブプロデューサー」「ゼネラルプロデューサー」などがあります。局によっては「制作統括」という役職でクレジットされることもあったりします。

●アシスタントプロデューサー
あまり知られていない役職としてアシスタントプロデューサー(AP)があります。予算管理や進行確認など、プロデューサーの補佐をする役職です。番組によってはいない場合もあり、その場合はディレクターが兼任することもあります。

アシスタントプロデューサーになるには、制作会社に入ってアシスタントプロデューサー職に就く、他にもディレクターからプロデューサーになるために転身するケースも多く見られます。プロデューサーへの昇進は、ディレクターから転身した人の方が早いとされています。

もちろん、実績も大事ですが……。

他にもカメラマンや音声、放送作家などさまざまな人が番組制作に関わっていますが、代表的かつ、分かりやすい四つの役職をまとめてみました。この四つは、一般的には、

プロデューサー →アシスタントプロデューサー

ディレクター

アシスタントディレクター

という順になっていると考えるといいでしょう。アシスタントディレクターからディレクターになるには、前述のように早ければ数年ですが、その先は実力だけでなく「運」も必要。20年近くディレクターのままという人もざらなんだそうです。

厳しい世界ですね……。

(中田ボンベ@dcp)