ダウンロード罰則化も、このタイプと言えるかもしれない。マイナス面のほうが大きく支持できないが、少しでもフリー化に抗う動きと見れなくもない。
罰則を設けることはしなくても、「タダなのはおかしい! 文化が崩壊する!」と訴えたり。無料化とはちょっと文脈が違うけど、日本の伝統文化の一部も、これだと思う。収益が立たないけれど、国や自治体に保護してもらうことで、成り立たせる。

あとは、エコやフェアトレードなどの考え方を取り入れるとか。「この商品は環境に優しいです」とか「この商品を買うことが途上国への支援になります」みたいな感じで、商品に付加価値をつける。そうすることで、消費者は進んで、カネを払うようになる。情報そのものはタダだが、そこに付加価値を付けることで、無料化を防ぐ。

もう一つは、フリー化してしまうのは不可避の前提として受け入れ、そのうえで、対策を考えるタイプ。
情報が無料化してしまうのは仕方ないと受け入れ、別の方法で対価を得ようとする。

一時期話題になった「フリーミアム」は、この一種だと言える。

基本的なサービスや情報は無料で提供し、それに満足できないコアユーザーを対象に、高度なサービスや情報を有料で提供する。一番わかり易いのは、グリーやモバゲーなどのソーシャルゲーム。他には、新聞社などの有料サービス。基本的な記事は無料だが、より深い考察記事などは、一部有料になっている。

このブログは「はてな」のサービスを使っているが、これもフリーミアム。基本はタダだが、より高度な機能を利用するためには、有料会員にならなければならない。

フリーミアム以外の手法としては、広告収入がある。サービスや情報の一部に広告を表示することで、広告主から広告料をもらう。
「はてな」はこれも導入している。無料会員のブログには、広告が出る。このブログもそうだ。
やったことはないから分からないが、スマホの無料アプリ(ゲームなど)も、広告が付いているものが多いのだろう。新聞社のサイトやウェブメディアも、大抵は広告がついている。ニート界の星であるphaさんも、そうだ。自作のウェブサービスに広告を付けている。

最近知ったが、動画による広告収入、というのもあるらしい。

「収入源は動画投稿〜急増 アマチュア映像作家〜」 『クローズアップ現代』
http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail02_3309_all.html

最後に紹介するのが、評価経済。
いくら作品が無料になろうとも、素晴らしい作り手は多くの「評価」を得られる。これは変わらない。
その獲得した「評価」を武器にして、何か別の経済活動を行う。
「作品」によって手にした「評価」を活かし、「作品」以外のもので、カネを得る。

一番わかり易いのが、アルファブロガー。

ブログ記事自体は無料だから、カネにはならない。だが、素晴らしい記事をたくさん書き、多くの読者を得ることが出来れば、それを活かして経済活動を行える。書籍を出版したり、講演会やセミナーを行ったり。アフィリエイトという広告収入も、この一種かもしれない。そのブロガーに対する評判や信頼があるからこそ、紹介した書籍は購入される。

パブリックマンさんのスカイプ相談*1もそうだ。これまで積み上げた「評価」があるからこそ、氏に相談しよう、相談してみたいと、思ってもらえる。

*1:「Skype 相談サービスはじめます」 2012年02月28日 『elm200のノマドで行こう!』
http://d.hatena.ne.jp/elm200/20120228/1330402358

また、これもパブリックマンさんの事例だが、エルム・ラボ*2。詳しいことはリンク先を見て欲しいが、一種のコミュニティを運営し、それに見合うだけの会費を払ってもらう。MG(X)*3も、そうだ。有料のサロンのようなものを運営する。これらもやはり、これまでの「評価」があったこそ。彼/彼女のコミュニティに入りたいと思わせるだけの「評価」を蓄積していたからこそ、実現できた。