昏睡状態から目を覚ます…日中の愛の物語が中国で話題に
日本と中国の国境を超えた強い愛を示す実話を中国メディアの重慶晩報が8日に伝えている。結婚式を間近に控えた中国人女性と日本人男性の物語で、事故で昏睡状態となってしまった中国人女性の婚約者を、日本人男性が看病を続けた結果、女性はついに昏睡状態から目を覚ましたという。
2004年、日本人男性は重慶市のモノレール建設プロジェクトに参加し、プロジェクトに翻訳者として採用された女性と出会った。愛を育んだ2人は2006年に結婚を決意、日本人男性は国際結婚の手続きを済ませ、同年10月29日に結婚式を開く予定だった。しかし9月22日、道を歩いていた女性は事故に遭い、意識不明となってしまった。
急いで駆けつけた男性に対し、医師は「たとえ命が長らえたとしても麻痺状態となる」と伝えた。女性の両親は月給3000元(約3万6000円)、とても治療費など払える状態ではなかった。その後、男性の家族と女性の両親が家族会議を開き、その席で女性の母親は日本人男性のためを思い、「娘のことは忘れて日本で新しい生活を始めなさい」と勧めた。しかし男性はそれを拒否、自分の貯金通帳を女性の両親に渡し、「彼女はきっと回復する。彼女と一緒に年老いていきたい」と返答したという。
それから男性は日本で仕事をしながら、休暇のたびに中国の婚約者のもとに来て看病する生活を続けた。仕事が忙しくて訪中できない時は、自分の声を録音したCDを送って彼女の耳元で流してもらった。2年ほどの間に後藤さんが彼女に送ったCDは30枚以上になった。
2009年3月、婚約者の女性は幹細胞の移植手術を受け、女性は奇跡的に意識を取り戻した。さらに3カ月後の6月13日には、看病にやってきた男性と手を握り合い、抱擁し、涙を流すまでに回復したのだった。
現在、彼女は簡単な言葉を話せるまでに回復し、ゆっくりとだが自分でご飯を食べられるようになった。今の彼女の願いは男性のために子どもを生むことだという。医師は女性の回復を見て、「彼女の言語中枢は完全に切断されており、このように回復できたのはまさに愛が生み出した奇跡としか言いようがない」と述べている。(編集担当:及川源十郎)
