地中海南部マルタ沖のクロマグロ漁場で4日、国際環境保護団体グリーンピースが、漁をしていたフランス漁船に抗議のための妨害を行い、衝突した。グリーンピースのメンバーが、漁船のマグロがかかっていた網を切ろうとした際、もみあいとなり、漁民にモリで左足を突かれて負傷した。

 この事件について、グリーンピース側は告訴しているが、グリーンピースと漁業組合側の申し立ては真っ向から対立していると仏紙ルモンド誌は報じている。

 漁船側によると、グリーンピースはつなぎにヘルメットを着用しており、網を切るなどして、攻撃の姿勢があったと語っている。今回の件は、漁船とこのような衝突をすれば、十分考えられる出来事だという。

 またグリーンピース側は、装備をしていたことは認めているものの「あくまで平和的に話し合いするつもりであった」と述べている。網を切ろうとしたのはクロマグロを逃がす目的だったとしている。

 この記事には、絶滅の危機にさらされている地中海産クロマグロ漁をする漁民の姿勢や、絶滅を回避する措置をしない政治にも原因があるといった意見が寄せられている。

 一方で、環境保護団体の過激な運動を批判する声が多く上がっている。グリーンピースは環境に関する「警察」ではいため漁業活動などを妨害する権限はない。同団体の活動は、攻撃的であることが多いといったコメントが寄せられている。

 現行の法律にしたがって漁をしていた漁民に、攻撃したグリーンピースの活動の仕方には、多くのフランス人が疑問を抱いているようだ。(編集担当:山下千名美・山口幸治)



■最新記事
『ザ・コーヴ』、東京のメイン館が上映中止に!
韓国の環境保護団体と、「ザ・コーヴ」の監督が日本大使館前で捕鯨に対し抗議
【仏国ブログ】反イルカ漁の映画『ザ・コーヴ』アカデミー賞受賞に賛否
シー・シェパードが「闘争宣言」−クロマグロの禁輸否決受けて
【加国ブログ】シー・シェパード代表逮捕、カナダでは「刑務所に服役すべき」