試合後、チュニジア代表のサポーター席に視線を送るアブディ。手を合わせて励ましの声援に応えた。(C)Getty Images

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 現地6月20日、北中米ワールドカップ・グループFの第2戦で日本代表はチュニジア代表と対戦し、4−0の快勝を収めた。メキシコ・モンテレイで開催された一戦で、日本は開始4分に中村敬斗のアシストから鎌田大地が先制点を挙げると、31分にはカウンターから上田綺世が強烈なミドルショットをねじ込んで2−0とする。後半はやや攻めあぐねたが、69分に上田のパスに抜け出した伊東純也がダメ押し弾を決め、さらに83分には上田のループヘッドで4点目をマーク。過去最多となる4ゴールを挙げ、見事4−0で勝ち切った。

 チュニジア代表にとってはまさに背水の陣だった。初戦でスウェーデンに1−5で敗れ、サブリ・ラムシ監督が更迭。フランス人指揮官のエルベ・ルナール氏を急きょ監督に招聘したものの、悪しき流れを断ち切るにはまるで時間が足りなかった。

 地元メディア『Tunisie Numérique』は日本戦に先発出場した左サイドバック、アリ・アブディのコメントを紹介。32歳のベテランは「私たちは本当に酷いパフォーマンスをみせてしまった。これはチュニジア・サッカーの名声にも、今大会で代表チームに寄せられていた期待にも泥を塗るもの。この内容と結果については、私たち全員が責任を負わなければならない」と沈痛な面持ちで語った。
 
 さらに「今回のワールドカップには多くの新しい選手を含むメンバーで臨んだが、必要な連携や一体感が欠けていたことは明らかだった。それがチームのピッチ上でのパフォーマンスに大きな影響を及ぼしたんだ」と私見を述べ、「日本代表との違いは歴然だった。彼らはここ数年に渡ってチームの核となるメンバーを維持しており、その結果としてきわめて組織力の高いチームに仕上がっていた。私たちの準備期間はわずか1か月。とても十分とは言えなかった」と悔やんだ。

 そして、「私たちを支え、より良い結果を出せると信じてくれたチュニジアのサポーターに謝罪したい。今こそ私たちは勇気を持ってさまざまな問題を見直し、今回の大会で露呈したミスや課題を洗い出さなければならない」と語りかけ、「そうすることで現状を立て直し、チュニジア代表のより良い未来を築いていく必要がある」と前を向いた。

 グループFは日本、オランダ、スウェーデン、チュニジアが同居。第2戦を終えてオランダと日本は1勝1分けの勝点4でも得失点差でも並んだが、総得点差1でオランダが首位に立ち、1勝1敗で勝点3のスウェーデンが3位、連敗のチュニジアは最下位で敗退が確定した。最終戦は日本vsスウェーデン、オランダvsチュニジアの2試合が開催される。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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