AIモデルのAPI提供サービスを展開するOpenRouterが異なるAIを組み合わせて実行できるシステム「Fusion」をリリースしました。Fusionは「Claude Opus 4.8とGPT-5.5」「Claude Opus 4.8とGPT-5.5とGemini 3.1 Pro」といったように高性能モデル同士を組み合わせて実行可能で、Claude Fable 5を超えるベンチマークスコアをたたき出すことにも成功しています。

Surpassing Frontier Performance with Fusion - OpenRouter Blog

https://openrouter.ai/blog/announcements/fusion-beats-frontier/

Fusionは「ユーザーの入力を複数のモデルに並列送信し、各モデルの応答を審査モデルで読み取って構造化された分析結果を生成し、呼び出しモデルで分析結果に基づいた最終的な回答を生成する」という仕組みで動作します。

組み合わせごとのベンチマークスコアを並べたグラフが以下。青色がFusionを用いて複数モデルを組み合わせた結果で、オレンジ色が単一モデルの結果を示しています。「Claude Opus 4.8とGPT-5.5とGemini 3.1 Pro」「Claude Opus 4.8とGPT-5.5」「Claude Opus 4.8を2つ実行」という組み合わせでAnthropicが史上最高モデルとアピールしているClaude Fable 5のスコアを上回りました。



以下のグラフは横軸がコスト、縦軸がベンチマークスコアを示しています。「Gemini 3 FlashとKimi K2.6とDeepSeek V4 Pro」という組み合わせではClaude Fable 5の半分のコストでベンチマークスコア1%差まで迫っています。



Fusionのドキュメントは以下のリンク先で公開されています。

Fusion Server Tool | Multi-model AI Analysis with OpenRouter | OpenRouter | Documentation

https://openrouter.ai/docs/guides/features/server-tools/fusion

また、OpenRouterのアカウントがあれば、以下のリンク先でFusionを用いたチャットを試すことができます。

Model Fusion | OpenRouter

https://openrouter.ai/fusion

なお、Fusionの公開直後の2026年6月14日には「DeepSeek V4 ProとDeepSeek V4 FlashとKimi K2.6」を指定したのに審査モデルとしてClaude Opus 4.8が使われるという事象が報告されていました。





OpenRouterの開発者であるToven氏は現象がバグであることを認めており、修正を約束しています。