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43人が命を落とした長崎県の雲仙・普賢岳の大火砕流から6月3日で35年です。海を挟んだ熊本にも被害がありました。

【写真を見る】死者43人「雲仙・普賢岳大火砕流」から35年 今も残る不安定な溶岩ドーム 今後の地震で大規模崩落の可能性も

消防団員や警察官、報道関係者らの命奪う

長崎県の雲仙・普賢岳のふもと、島原市では、大火砕流が発生した午後4時8分に合わせて、市内全域にサイレンが鳴らされ、黙とうが捧げられました。

住宅街を飲み込む火山灰。今から35年前の1991年6月3日に起きた雲仙・普賢岳の大火砕流では、警戒にあたっていた消防団員や警察官のほか、報道関係者ら43人が命を落としました。

この大火砕流は、有明海をはさんだ熊本にも影響が出ました。

その時熊本は――

その時の熊本市の映像です。

大量の火山灰が激しい雷雨とともに降り注ぎ、火山灰を含んだ黒色の雨は熊本市民を驚かせました。

また、当時の熊本市河内町では特産のみかんの葉などに灰が積もり、灰を含んだ雨は益城町や菊陽町など広範囲で降ったのです。

不安定な形で残る溶岩ドーム

普賢岳には今も懸念が残ります。噴火活動で山頂に形成された溶岩ドームが不安定な形で残っているためです。

2016年の熊本地震では、島原半島でも震度5強の揺れが観測され、溶岩ドームの一部から落石が確認されています。

今後、普賢岳周辺で大きな地震が起きた場合、溶岩ドームが大規模に崩落する可能性もあり、最悪のケースでは崩落した土砂が有明海に達するという見方もあります。

「島原大変・肥後迷惑」

234年前の江戸時代に起きた災害「島原大変・肥後迷惑」では、島原で起きた火山性の地震で山体が崩落し、その土砂が海に流れ込んで津波が発生しました。

その津波は対岸の熊本・天草地方に押し寄せ、甚大な被害をもたらしたと記録されています。

普賢岳は今も不安定な状態が続いているといえそうです。