栃木強盗殺人 竹前美結容疑者、事件2カ月半前の意味深ポスト
栃木県上三川町の民家で、住人の富山英子さん(69)と飼い犬が殺害されるなどした強盗殺人事件。県警は、発生直後に現場近くにいた実行役の少年を、翌15日にはその元同級生の少年、16日には別の少年2人をそれぞれ強盗殺人容疑で逮捕した。さらに17日、指示役とみられる無職・竹前海斗容疑者(28)と妻の竹前美結容疑者(25)も逮捕している。
「夫の海斗容疑者は、羽田空港からソウルを経由してバンコクに向かう便に乗ろうとしていたところ、出国直前に逮捕されています。一方、妻の美結容疑者は、生後7カ月の娘を連れて、偽名を使いながら神奈川県内のビジネスホテルに潜伏していたところを捜査員に発見され、身柄を確保されています」(社会部記者)
竹前容疑者夫婦は、事前に凶器を準備して実行役の少年側に渡し、犯行時には現場とは別の場所からスマートフォンのアプリを通じて指示を出していたとみられている。
前出の社会部記者は、こう続ける。
「夫婦はいずれも容疑を否認しています。ただ、実行役の少年らは、夫婦から指示を受けていた趣旨の供述をしているとされ、県警は夫婦の具体的な役割を調べています」(同)
過去の逮捕歴と素行不良者との付き合い
では、16歳の少年らを現場に向かわせたとされる竹前夫婦は、どのような人物だったのか。
「夫の海斗容疑者には、過去にも逮捕歴があります。2021年9月にわいせつ誘拐と神奈川県青少年保護育成条例違反の疑いで逮捕されていますが、翌月には不起訴処分となっています」(同)
当時、海斗容疑者が暮らしていたとみられるアパートの近隣住民は、こう振り返る。
「海斗容疑者本人とは、あいさつを交わすような関係ではありませんでした。ただ、当時は昼間からアパートの窓を全開にして、暴走族のような柄の悪い若者たちが部屋に集まって騒いでいる様子を頻繁に見かけていたので、印象に残っています」
近隣住民の記憶に残っているのは、若者の出入りだけではなかった。
「ある日、パトカーではなく、覆面のような県外ナンバーの車両がアパートの前に停まっていました。警察関係者のような人たちが出入りしていたので、何かあったんだろうなと思いました」
海斗容疑者は、最初に逮捕された翌年の2022年には別の場所へ転居していたという。その後、美結容疑者と出会い、結婚。2025年10月には夫婦の間に娘も生まれていた。
夫婦にチラつくトクリュウの影
だが、妻の美結容疑者本人とみられるX(旧Twitter)アカウントには、事件の約2カ月半前となる2026年2月28日に意味深なポストがあった。
《つい最近までは、あの頃に戻っても同じ選択をしてたって言っただろうけど、
もし今あの頃に戻れるなら多分私は違う選択をしているだろうな
そう思うようになっちゃったのも悲しいな》
そのポストが何を指していたのかは分からない。ただ、過去の選択を悔いるような言葉が残されていた一方で、TikTokには自身のダンス動画や娘を溺愛する様子が投稿されていた。
驚くべきは、事件当日にも動画が投稿されていたことだ。しかし、事件の焦点は夫婦の動きだけにとどまらない。
前出の社会部記者はこう語る。
「捜査本部は、少年らを現場に向かわせた竹前容疑者夫婦の背後に、さらに上位の指示役がいる可能性も視野に入れています。トクリュウ(匿名・流動型犯罪グループ)型犯罪として、慎重に捜査を続けているようです」
事件当日に動画を投稿していたとみられる妻と、出国直前に逮捕された夫。2人は何を思い、誰の指示で動いていたのか――。捜査の進展が待たれる。
